リーディングスキルテストの調査結果
前回のブログ報告で、久しぶりに「リーディングスキルテスト」のページのアクセスが増えていたこともあって、少し関連するニュースというか動向をネットで調べてみた。
すると、先月の9月23日に東京新聞に「中3の15%、短文も理解困難 教科書や新聞で読解力調査」という記事が載っていたのを見つけることができた。
ちなみに、「リーディングスキルテスト」のことをブログで紹介したのは、今から1年前の2016年10月17日だったが、今回のニュースでは、「昨年から今年のかけて、全国の約二万四千人に実施した」と書かれていた。
その結果、「中学三年生の約15%は、主語が分からないなど、文章理解の第一段階もできていなかった。約半数が、推論や二つの文章の異同などを十分に理解していなかった。」ということがわかったらしい。
さらに、「基礎的読解力は中学では学年が上がるにつれて緩やかに上昇するが、高校では上昇しなかった」とあり、このテストというかプロジェクトのリーダー新井紀子教授は「基礎的な読みができていないと、運転免許など資格の筆記試験にも困難を伴うと予想される。中学卒業までに中学の教科書を読めるようにしなくてはならない」と語っている。
確かに、将来の生活に直結するかもしれない重要な問題だと思う。ちなみに、これとは別の話だが、毎年小中学校で行なわれている「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果が8月28日に公表されたそうで、日本経済新聞には「全国学力テスト 地域差縮小、底上げ傾向続く」という記事が掲載されていた。
これは過去10年間行われた結果の傾向が記事のタイトルになっているが、今回のリーディングスキルテストの報道と合わせると「学力の底上げ傾向が続いているようだが、実際にはまだ十分ではなく、特に中学生の段階では文章を読む力を身につけることがまずは重要」という感じになるだろうか。
ということで、今回はリーディングスキルテストに関連した話を少し調べてみた。今回結果を公表したグループは今後も調査を継続していく、ということなので、今後また続報が出たときには紹介したいと思う。
--------
Copyright (c) 2017 ANADA, Koichi. All Rights Reserved.
| コメント (0)
最近のコメント