2014年5月26日 (月)

ITの世代間格差?

 10日ほどまえになるが、「ゴリラも世代間でIT格差? 子は1日30分タッチパネル 親は触れもせず」というニュースがあった。何でも京都市動物園でゴリラに学習用タッチパネルを使わせる知性研究の実験を行っているそうだ。

 ニュースを見ると「最初に興味を示した2歳の雄ゲンタロウは最近では1日に30分程度、パネルを触って“お勉強”するようになったが、13歳の父モモタロウと27歳の母ゲンキはまったく関心なし」とある。また、「他の霊長類の知性研究で、幼いほど同様の実験に取っつきやすい傾向が明らかになっており、ゴリラの場合も取っつきやすさに年齢による差があると類推できる」ということも書いてあった。

 まあ、幼い方がタッチパネルに興味を示しやすい傾向があることや、そもそも与えられたタッチパネルの操作が、特に先入観がないであろう子どものゴリラでもすぐになれることができるものだった、ということも影響しているだろう。

 似たような話は、他にもあるようで、もうちょっと調べてみると、外国では「Apps for Apes(類人猿のためのアプリ)」というプロジェクトあるそうだ。こちらは、オラウータンにタッチパネルのiPadを使わせる実験を行っている。

 その様子は「オランウータンだってデジタルネイティブです」というネット記事に書かれていた。それによると「人間と同様、若いオランウータンは非常に好奇心旺盛ですぐに飛びつく。メスはとても習熟が早く、大きなオスの中には怖がりはしないものの、興味深そうにちょっと離れて観察するものも居る」ということらしい。なんだか、人間の家族でも似たような光景が眼に浮かぶような気がして面白い。

 ところで、人間の方でも、特にスマホの急激な普及などによるITの世代間格差が見られるようだ。実際、昨年のある調査では高校生のスマホ保有率が84%に達する、という結果が出ている一方、今から約1ヶ月前の新聞になるが、「スマホの世帯普及率5割超す 内閣府の消費動向調査」というニュースがあった。それによると、「(今年)3月末のスマートフォンの世帯普及率が54・7%、タブレット端末が20・9%となった」ということのようだ。

 スマホの世帯普及率が5割を超す、ということがニュースになるくらいだから、若者である高校生の保有率が8割以上というのは非常に高い。それに、ただ保有しているだけでなく、実際に若者の方が、何となくスマホやタブレット端末などを使いこなしている印象もある。

 別に、大人の方が使いこなせないという話ではないが、「若者が新しいものにとっつきやすい」「大人は何となく警戒する」ということは人間でも実際に起こっていることだと思う。そんなことを思い出しながら、今回最初に紹介したニュースを思い返してみると、こういった傾向は別に人間特有のものではない、という気が冗談ではなく本当にしてくる。

 ということで、今回はゴリラの知性研究の実験のニュースを見て気になったことを書いてみた。実のところ、私はスマホは持っていない。別に必要性を感じないから、という言い訳をしているが、何となく警戒心を感じている、ということもあるように思う。

 私自身は若くないと、無意識のうちに、というか本能的に感じているのかもしれない。とはいいながら、ゴリラの大人のように、全く新しいものに関心がない訳でもない。まあ、個人的には、若者のようになりたいとは思わないが、ある程度の変化は許容できる程度の気持ちは持ち続ける努力は怠らないようにしていきたい。

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2014年2月12日 (水)

受験の際の利用禁止リスト

 今は、受験シーズンの真っただ中。何かと普段とは違う雰囲気、大雪など予期しない天候など、様々なことが重なることがあるかもしれないが、出来るだけ日頃の成果が出せるよう受験生には頑張ってほしいと思う。そんな季節だから、新聞を見ても受験の話が結構載っているのだが、今回はその中で見つけた記事をネタにしてすることにした。

 だいたい2週間ほど前になるが、1月30日の夕刊に「受験 時代を映す「使用禁止」」という見出しの話があった。受験の当日、試験に先だって「○○は使用禁止」などの様々な注意事項に気を使う必要がある。そのときに注意される「使用禁止」のもので、それぞれの時期・時代の受験生を取り巻く環境や気質などが浮かび上がってくる、という内容である。

 例えば、1月に行われる大学入試のセンター試験。1993年までは、試験中に使用禁止だったものは「定規・コンパス・耳栓」の3つだけ。その後、使用禁止リストは徐々に増加と変更が加えられているそうだ。

 1994年は「そろばん・電卓」、1995年は「和歌・格言等が印刷されている鉛筆等」が使用禁止となった。電卓・そろばんはともかく、「和歌・格言等が印刷されている鉛筆等」というのは微妙な感じだ。

 私が受験したのは、そのときよりもずっと前のことだったが、受験の年のお正月に合格祈願した神社で買った鉛筆を受験のときに使っていて、そこには確か合格のための格言等がいろいろ書いてあった記憶がある。

 今でも、神社に行くと売ってるような気がするが、1995年にセンター試験で使用禁止になっていたとは知らなかった。

 その後は、携帯電話などが続く。例えば、「ポケットベルと携帯電話等」の電源を切ってから教室に入る指示が注意事項に加わったのは1997年。ポケットベルはほどなく使われなくなったようだが、2001年にはこれに「PHS等」が加わったようだ。

 そのPHSも次第に使われなくなり2006年にはなくなり、しばらく「携帯電話」だけが続いて、今年から「スマートフォン」が加わったらしい。このあたりは、確かに時期・時代の環境や高校生の気質などを反映しているのだろう。

 実際、受験生が使う可能性があるもののなかから「使用禁止」のものが列挙される訳で、現実には使わなくなってしまったものは改めて「使用禁止」と言うまでもないに違いない。

 また、この他にも、時計として利用できないもの、という話もあるようだ。携帯電話が使えないとなると、どうやって時間を確認するのか、と悩む人もいるかもしれないが、センター試験では「辞書や電卓等の機能があるもの、秒針音がするもの、大型のもの、機能の有無が判別しづらいもの、キッチンタイマー」が使用禁止になっている。

 なんでこんなものまで、というものが含まれている気がするが、新聞には、実際に応接間に置くような巨大な置き時計や設定時間がくると音が鳴るキッチンタイマーを持ち込んだ受験生が複数いたらしい。

 要は、こちらの方も、結局は使おうとする人がいるものの中から使用禁止のリストが作られている感じだ。携帯電話等の話もそうだが、結局「使用禁止リスト」が、その時期・時代の受験生の気質というか考えていることをある意味で反映している、と捉えることができる。

 ということで、今回は受験の際に試験会場で使用禁止になっているものについて書いてみた。まあ、こうやって見てみると、携帯電話等が使用禁止なのは当然だが、時計については、いちいち禁止リストを作るよりも、例えば「センター試験公認時計」とか、「この時計ならいい」というものに限定した方がいいような気もする。

 ただ、こんな余計なことまで気にしなければならないほど世の中に便利なものが溢れているなかで受験生が勉強に励んでいる、というのも、今の時代を反映している感じだ。

 そんな中で、いい結果が得られるよう、余計なことを気にせず勉強に集中して、頑張ってほしいと願っている。

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2012年12月23日 (日)

電脳にまつわる最近の話題

 ここ2回ほど立体折り紙の話が続いたが、今回は少し話題を変えることにした。というのも、先週に新聞で気になった話題がいくつかあったが、そろそろ年末に近づいてきたため、それらを書きそびれないように、少々多くなってしまうが今回は4つの話題をとり上げることにした。

(1) 12月16日の新聞に「トップ棋士も電脳と対決」という記事が載っていた。それによると、コンピュータの将棋プログラム5つとプロ棋士5人が戦う「第2回電王戦」の対戦カードが発表された、と書かれている。今回は2回目だが、栄えある「第1回電王戦」でコンピュータの将棋プログラムと対決したのは18日に亡くなられた米長邦雄氏(永世棋聖)。米長氏はすでに現役を引退していたが、このときはコンピュータの将棋プログラム・ボンクラーズが勝利を収めている。今回は、世界コンピュータ将棋選手権の1位から5位までのプログラムとプロ棋士5人の団体戦のようだが、プロ棋士との真剣勝負を期待したい。

(2) この(1)の記事のすぐ横に、「スマホ1日3時間 高校生 疲れも」というタイトルの記事があった。これによると、博報堂DYメディアパートナーズというところの調査で、スマートフォンを持っている高校生は平均で1日3時間近くもインターネットを利用していることがわかった、と書かれている。さらに、1日に10時間以上使っている人もいるらしい。スマホはここ1年から2年程度で急速に広まっていることを考えると、高校生の普段の生活がスマホの影響で最近急激に変化している可能性があるようだ。また、スマホを使っている人の3割ほどが「目が疲れるようになった」と答え、「睡眠時間が少なくなった」と答えた人も25%近くにのぼっている、と書かれている。睡眠時間を削ってまでスマホを使い続ける、というのは私には少々異常な状態だと感じる。節度を持って利用するように、と言うのは簡単だが、何か抜本的な対策を考える必要があるかもしれない。

(3) 少し遡って、12月11日の新聞に「ドコモ、店頭混雑の緩和狙い」と題する記事が載っていた。ドコモといえば、去年から今年にかけて通信障害やメール障害が多発していたことはブログで何度かとり上げたが、今回はそれとは直接は関係はなさそう。新聞に書かれていることを要約すると、スマホに慣れない女性や高齢者に多く利用してもらうため、スマートフォンを使う際のトラブルを遠隔操作で解決を助けるサービスを強化する、ということのようだ。先ほど紹介した記事ではスマホを使い慣れた高校生の利用実態の話だが、当然スマホに慣れていない人には使いやすくなるように対策を講じる必要になってくる。急速な携帯利用環境の変化で「すぐに慣れて過度に利用してしまう人」と「慣れずにトラブルで困る人」の両方が急激に増えてしまったための混乱をどう収拾すればいいのか。バランスのとれた対策が求められる。

(4) 最後にもうひとつ、(3)の記事の隣に「行動予測し地図・時刻表 米グーグル、ゴメス副社長に聞く」という記事が載っていた。これは「利用者の意図を理解し、検索をしなくても情報を提供する魔法のサービスだ」とゴメス副社長が言っている「グーグルナウ」という新サービスに関する話である。将棋の世界ではコンピュータのプログラムがプロ棋士と対決する「電王戦」が行われる時代になったが、こちらの方は、スマホのGPSによる現在位置の把握やカレンダーに入力した予定、過去にインターネットで検索した履歴などを基に、スマホの持ち主の次の行動をプログラムが予測し、持ち主がその時点で欲しいと思いそうな情報を取り出してくれる、という。まさしく「電脳」の時代に近づいているらしい。このサービスについて、グーグルのゴメス副社長が「専属の秘書がいるような利便性をアピールした」と新聞には書かれていたが、こんな時代に我々人間は節度を持って対応することができるかどうか、個人的には非常に心配してしまう。

 ということで、一気に4つの話題を書いた。今回は「コンピュータ・プログラムの急速な発展」と「スマートフォンの急速な普及」による我々自身の急激な環境の変化に関することが気になってブログにとり上げてみた。

 私自身は、1年半ほど前から新しいものに慣れるための取り組みを少しずつやっていた。例えば、スマホは使っていないが、iPod touchでiOSのアプリに慣れていったことや、グーグルやアップルのプライバシーポリシーを入念に読んで個人情報の取扱いを調べたことなどを、1年以上も前だがブログで度々話題にしていた。

 そんなこともあって、久しぶりにこの手の話を今回はたくさんとり上げたが、来年は改めて1年以上前に調べたことなどを思い返しながら、急激に変化していく新しいものを使うための対策を自分なりに考えていく必要があるかもしれない。

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2012年11月17日 (土)

ドコモの通信障害の解消には?

 またドコモの通信障害が起こったようだ。ドコモのwebサイトによると、2012年11月14日午後6時ごろから、全国各地でspモード(主にスマートフォンが利用)のサービスが利用しづらい状況が発生したが、同日午後7時43分に回復した、とのことである。

 原因は、今のところ「ドコモのネットワーク設備の故障」とだけ書かれていて、詳細は現在調査中とある。ただ、例えば日経新聞には「SPモードを監視するサーバーの工事中に作業ミスが発生。通信が混雑し、14日午後6~7時43分に全国でメールやインターネットの閲覧がしにくい状況が続いた」という記事が載っていたくらいなので、本当に「設備の故障」かどうか疑わしい。

 今年の1月にブログで「ドコモのメール障害」をとり上げた際にも書いたが、やはりドコモのスマートフォンに対するインフラに何らかの不備があるような気がしてならない。確かに作業ミスにも問題はあるかもしれないが、それだけで全国各地で通信がパンクしてしまうようでは、何とも頼りない感じがする。

 ところで、報道によると、今回は夕方から夜の時間帯だったからか、約270万人に影響が出たらしい。また、朝日新聞などでは、spモードでの障害は今年に入って今回で7回目になると報道していた。

 こうなってくると、今年の1月にブログで「ドコモの通信障害」についてブログでとり上げた際に「ドコモは通信障害対策に約1640億円を投資し、パケット交換機の能力の点検・向上・増設などを行う」と報道されていたということを書いたが、この投資がどんな対策に使われたのかという点が非常に気になる。

 これも1月にブログで書いたことだが、結局は(1月の時点で報道されていた)パケット交換機への巨額投資自体が無駄に終わってしまった、ということなのだろうか。まあ、いずれにしても、未だに対策が後手に回っていることは否めない。

 また、これらの反省からか、今回の通信障害の報道を打ち消すように、11月16日にドコモから発表された「受信時最大100Mbpsの高速通信サービスを提供開始」では、大都市ではなく地方都市から少しずつ高速通信網を拡げ、東京・大阪・名古屋あたりの大都市へのサービスの拡大は2014年春くらいになるようだ。

 個人的には今のところスマートフォンを使うつもりはないので、あと1年半くらいは今使っている携帯でもいいと思っているのだが、この分だとまだまだドコモから他社への流出は続きそうで、2014年春には一体どの程度のユーザーがドコモに残っているのか勝手ながら心配になってしまう。

 結果的に、ドコモの通信障害の解消にはユーザーの減少を待つしかない、という何とも情けない状況に陥るような気もするが、もう少しましな手を早く打ってもらいたい。

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2012年6月 6日 (水)

IT発展の歴史を素数で繋ぐ

 素数とは、1とその数以外に約数を持たない自然数のことで、小さい順かくと「2」「3」「5」「7」「11」「13」「17」「19」...となっている。今回は、これをネタに何か文章が書けないかと思いながら、これらを加えた数(2+3+5+7+11+13+17+19=77)にちなんで今から77年前となる1935年に関する事柄をインターネットで検索して調べていたところ、コンピュータの歴史に関するイラストを見つけた。

 それは、「The iPad of 1935」や「米誌、1935年にiPadを予言」などのページに載っていた、1935年4月にとある雑誌に掲載された「未来のブックリーダー」のイラスト。見た目はiPadとは全く似ていないが、77年前に想像したものだから仕方がない。

 ただ、このイラストと「iPad」を繋げて話をしているページを眺めていたら、何となく面白そうな予感がしたので、今回はここから素数の和を使ってコンピュータや情報端末の歴史を追ってみることにした。

 そこで、次に素数を一つ減らして、2から17までの素数の和(2+3+5+7+11+13+17)となる58年前の1954年を検索した。すると、今度は「The 1954 RAND Home Computer」というページを見つけた。ここには、1954年にある雑誌に掲載された「50年後の home computer」と題する写真があった。ただ、よく見ると、これは当時のジョークのひとつとして掲載されたものらしい。58年前の常識では、家に置けるコンピュータなどはジョークの域を出ない代物と考えられていたのかもしれない。

 また一つ減らして、2から13までの素数の和(2+3+5+7+11+13)となる41年前の1971年で検索して見つけたページを見る。そのページに載っている写真のコンピュータも、1954年のジョークの写真と同じくらい大きなマシンだが、これは現実に動作している正真正銘の「コンピュータ」。調べてみると、この1971年は現在のMac OS XやAndroidなどで使われているOS(オペレーティング・システム)の原型とも言える「UNIX」の初代(Version 1)が発表された年だそうで、このページに載っている大きなコンピュータにその「初代UNIX」が実装されている。

 今度は時代が現在にぐっと近づいて、2から11までの素数の和(2+3+5+7+11)となる28年前の1984年。実は、この1984年は、Appleの「初代マッキントッシュ」が発売された記念すべき年にあたる。この時期から、コンピュータは「机の上で使う時代」に突入する。

 次は2から7までの素数の和、2+3+5+7=17年前の1995年。この年、マイクロソフトのOS「Windows95」が発売された。Appleのマッキントッシュから11年も後のことだが、パソコンの「Mac」と「Windows」の歴史が素数で繋がっているのも不思議な感じである。

 さらに素数が一つ減って、2から5までの素数の和、2+3+5=10年前の2002年は、同じくマイクロソフトの「Windows XP」が発売。マイクロソフト全盛の時期も素数で繋がっているようである。

 残る素数はあと2つ。2つの素数「2と3」と合わせて5年前の2007年を見る。この年には、Appleの「iPhone」が発売された。これまでは机の上に乗せて使うコンピュータの時代であったが、ここで、いよいよ手に乗せて使う時代に突入した。

 そして、最後は今から2年前の2010年。Appleの「iPad」は、この2010年に発売されている。こうして、想像上のイラストが発表された77年前から、現実の「iPad」の発売までの歴史を素数を使って繋げることができた。

 今回は「素数」をネタに何か書こうと思っていたが、結果的にIT発展の歴史に関する話になってしまった。まあ、久しぶりに数字を使って楽しく文章が書けたので、これでよしとしよう。

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2012年6月 2日 (土)

私にあった携帯利用法

 前回、google検索のキーワードでこのブログのページが上位に出てくるものをとりあげたが、その中でも「iコンシェル パケット代」というのは私にとっても本当に意外に上位に来てびっくりしている。ということで、今回はこのことについて書いてみることにした。

 iコンシェルとは、docomoの情報提供サービスで、docomoのi-modeだと、月々210円で「鉄道運行情報」「道路交通情報」「警報/その他気象情報」「台風情報」「地震情報」「イベント情報」「暮らしガイド」などが携帯に送られてくる。他にも別の情報(有料)があったりデータお預かりサービスがあったりする。

 便利なサービスだと思うが、これをフルに使おうとすると、かなりパケット代がかかる。そんな中、データお預かりサービスのような大量にデータのやり取りをする通信を自動的に行わないようにするだけでパケット代をかなり節約できる、ということに気がついたことなどを、約1年前(2011年6月8日)に「パケット代節約の取組」というタイトルで文章に書いてみた。

 最近は、スマートフォンが主流になって来たが、私自身は1年前から携帯は変わっていないし、iコンシェルも今でも利用している。変わったこと、というと仕事中は携帯を使わなくても情報を得ることはできるので、「8:00から17:00はiコンシェルの情報を受け取らない」という設定を加えたくらいである。

 パケット代節約の取組も1年前から同じように続けていて、自分の生活パターンに合わせて、「情報はipod touch+無線LANを使って確認することにして、無駄にi-modeは使わない」「メールは緊急連絡時以外は携帯は使わずパソコン用のアドレスを使い、ipod touch+無線LANで確認、返送などを行う」などの習慣もついた。

 その結果、この1年間を見ると、「iコンシェル利用料(月々210円)+公衆無線LAN利用のための料金(実質で月々525円)+1ヶ月分のパケット代」の合計で、月々平均1500円未満に押さえることができているようである。まあ、普段の生活は家と職場の往復のみ、という感じなので、実際には必要がないときに外で携帯を使わないことにしている、という程度なのだが、毎日(朝・夕方・夜)送られてくるiコンシェルの情報程度でも十分便利だし、これで地震速報なども受け取ることができる。

 ただ、そんな程度でいいなら、iコンシェルを使わずに、無料の「気象情報配信メール」「交通情報配信メール」などに登録した方が安くすむ、と思う人がいるかもしれない。しかし、無料配信とはいえメールを携帯で受け取ればパケット代がそれなりにかかるし、無料のサービスを利用するために個人情報を提供するのも少々抵抗があるし、余計な広告がついてくるのも気になる。

 個人的な好みによるのかもしれないが、月々210円(一日平均約7円)で1ヶ月分の情報を余計な心配をせずに携帯で受け取ることができる、という点も私にとってプラスになっていると思う。結局、全ての情報を無料で手に入れることは現状では難しいだろうから、ネット上での情報配信の質や安全性などを天秤にかけながら、自分自身の考えや行動のパターンにあった形で無駄なく情報が得られればいい。

 そう考えると、この1年間パケット代の節約を考えて行動したことで、結果的に、私にあった携帯利用法ができてきた、ということが言えるのかもしれない。

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2012年2月15日 (水)

auの通信障害

 先日、docomoだけでなく、auにも通信障害があった。ひとつは、2月9日に起こったデータ通信障害。原因は「ネットワーク設備の故障」らしい。

 もう一回、2月11日には、メール送受信に関する通信障害が起こっている。こちらのほうは「ネットワーク内の通信設備(電源設備)の故障」が原因だと書いてあった。

 報道によると、この「故障」の原因については不明のままだが、原因は個々の設備が故障したことにあるので、先日のdocomoの障害とは異なる、ということである。ただ、「通信インフラの現状を無視してスマートフォンの契約を大量に増やした」という点ではdocomoとauに違いはないような気もするため、根本的な原因は実はdocomoの場合と同じではないか、という疑問を何となく持っている。

 そうやって考えていたら、ふと以前ブログでも紹介した「失敗百選」「続・失敗百選」の2つの本のことを思い出した。最近あまり見ていなかったが、久しぶりにこの本を開いて、似たような事例が載っていないかどうか調べてみることにした。

 とりあえず見つけたのは「しんきんATMが1日間使用不能(2002)」(続・失敗百選 P.153)に関すること。2002年5月29日に信用金庫のATMが1日間使用不能になった、という話があった。この本によると、当時取材をした記者は「主原因はハードウェアの故障」述べていたが、具体的には何の故障なのか記者にもわからなかった、と書かれている。

 一方、実際の原因についても本に述べられていて、「(実際はハードウェアの故障ではなく)ソフトウェアの不備が原因であったため、同じソフトウェアを用いている待機システム(不具合の際に利用されるバックアップ用のシステム)も動作せず...」と書いてあった。

 ようするに、主原因はソフトウェアの不備によるもので、このような場合、稼働中のシステムが問題を起こすと、バックアップ用のものも同じソフトウェアを使っているため、同様の問題を起こしてダウンしてしまう、ということである。

 似たような話は「東証の株式売買システムが稼働せず(1997)」(失敗百選 P.268)でも見られる。こちらは1997年8月1日、プログラムにバグ(不具合)があったことが原因で株式売買システムが不具合を起こしてダウンした、という話である。

 さらに本を読んでみると、この不具合は、それまで幸運にも表には現れていなかったが、実際には元々プログラムに内在していたものだったそうである。これが、(想定外に)銘柄が激増するうちに準備していたメモリの作業域を使い果たし、その結果、他のプログラムと干渉してしまったことで、この元々あったプログラムの不具合が顕在化したらしい。

 そして、この事例も最初のものと同様に、バックアップ用のシステムも同じプログラムを使っていたため同様の問題を起こし、結果的に全体のシステムがダウンしてしまった。

 これら2つの事例を見た後、改めて今回起こったauの通信障害について考えてみる。2月9日と11日の2つの通信障害の原因は「設備の故障」という一言で片付けられているが、auの通信設備は、本当にちょっと故障しただけで障害を起こすほど脆弱なのだろうか。

 そもそも、さまざまな設備が故障してしまった場合に備えて、バックアップのための設備が別に用意されているべきだし、ちょっとした故障なら自動的にバックアップ用の設備に切り替わって全体のシステムに問題が出ないようにする備えは、auでもしているに違いないと思う。

 そう考えると、今回の通信障害の原因が設備の故障ということなら、そのバックアップ用の設備も含めて故障してしまった、と予想してもよさそうである。この場合、故障の原因はいろいろあるかもしれないが、取り上げた事例と同様に、「不具合のあるソフトウェアを使っていたため、稼働中の設備だけでなくバックアップ用のシステムも同様にダウンした」という可能性も考えられるかもしれない。

 さらに、1997年に起こった東証の「想定外のことが起こったために、プログラムの不具合が顕在化」という点についても個人的には気になる。今回のauの話も、スマートフォンの急激な普及のタイミングと通信障害が起こった時期が一致しているのは、果たして偶然だろうか。これは、単なる想像でしかないが、スマートフォンの急激な普及により現れた不具合が原因、という可能性も捨てきれない。

 何だか勝手な事をいろいろと書いたが、新聞の報道によると、実際の原因については調査中らしい。また、原因がわかったとしても、続・失敗百選の本の最初には「ソフトウェアの事故は複雑すぎてリスクが予知できない」とか、「事故原因が何とも複雑で、いくら設計者が天才でも、容易に予測できない」とも書かれている。

 専門家でもこう言っているのだから、今回の通信障害に限らず、さまざまなシステム障害を事前に予防することは難しく、想定外のことが起こることをある程度考慮しながら対応していくしかなさそうである。これは利用する側も同様で、今後も想定外の通信障害が起こる可能性はあると考えて、携帯を利用する立場の我々も通信障害が起こった際にも困らないような対策をとっておく必要があるのかもしれない。

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2012年1月30日 (月)

ドコモの通信障害

 個人的には「やはり起きたか」という気分だが、先週の1月25日ドコモの通信障害があった。ちょっと前にこのブログでドコモのメール障害について書いたが、今回は本当にインフラが整備されないうちに急激にスマートフォンが普及しすぎたことが原因のようだ。

 具体的には、ドコモのページに書いてあり、


・頻繁に「制御信号」を必要とするスマートフォンのアプリケーション(VoIP、チャット等)が急激に普及したことに伴い、ネットワーク上の制御信号が増加しており、そのような状況の中で、新型パケット交換機への切り替えを実施したところ、制御信号がパケット交換機の処理能力をオーバーフローしたことが原因です


ということらしい。さらに、ご丁寧に図や表を交えたPDFファイルを用意して丁寧に説明している。このPDFファイルを見ると「スマートフォンのアプリケーション(VoIP、チャット等)」は、約3分から5分にdocomoのパケット交換機に制御信号を送っているそうである。

 また、報道では、「この送られてくる制御信号の量の見積りをミスしたため、新しく導入した交換機の能力を超えてしまった」と言っていた。実は、このPDFファイルには、現行(交換前)と新しく導入した新型のパケット交換機の性能が簡単に書いてあって、次のようになっていた。


・現行パケット交換機(11台)
同時接続数: 88万
1時間あたりの信号量: 2,750万

・新型パケット交換機(3台)
同時接続数: 180万
1時間あたりの信号量: 1,410万


これによると、新型の方は、同時接続数は倍以上だが信号量は約半分。これを見て、疑問に思うことがある。「信号量の見積りミス」と言い訳をしているが、実際はどうなのだろうか。そもそも、新型パケット交換機を導入する際に、本当に信号量の見積りをしたのだろうか。

 この前のブログで、ドコモの障害は「何年も前から普及しているiPhoneと競争するために、ハードウェアやシステムのインフラのことをよく知らない人が、後のことを考えずにスマートフォンの契約を増やしてしまった」ということが根本の原因かもしれない、といったことを書いたと思う。

 今回の通信障害の件も同様に、インフラのことを何も知らない人が、急増してしまったスマートフォンに対応するには同時接続数を増やせば大丈夫だと判断して、パケットの信号量などのことは全く考慮せずに新型への変更を決めてしまったことが根本的な原因のような気がしてならない。

 これは、単なる私の想像でしかないが、Appleを始め世界のITや通信、ネット産業の先頭を引っ張る企業は、最先端のものを追求しながらも現在のインフラ整備の実情について考える能力は持っているに違いない。さらに、亡くなったAppleの前CEOのスティーブ・ジョブズ氏などは、インフラばかりでなくハードウェア・ソフトウェアの全てを熟知した上で、現状でのベストと考えられるものを提供していたのだと思う。

 そのような中で、今回の「信号量の見積りミス」という言い訳は何ともお粗末な感じがする。今後日本の携帯電話会社がネット産業の先頭に立つことは決してないだろう、と断言できるくらい、世界の流れから取り残されてしまったようで非常に残念だが、これが日本のIT・ネット産業の実状なのだろう。

 報道では、ドコモは通信障害対策に約1640億円を投資し、パケット交換機の能力の点検・向上・増設などを行うようだが、インフラ整備の現状やスマートフォンを含むハードウェア・ソフトウェアに対する認識がこの程度では、いくらお金をかけても、また別のところで障害が起きるような気がして不安が残る。

 たとえ障害が起こらなかったとしても、今後はソフトウェアを制御できる立場の側が通信・ネットのインフラ整備の主導権を握る時代へ変化していき、結果としてパケット交換機への巨額投資自体が無駄になってしまう可能性もあるのではないか、などと余計な心配をしているのは私だけだろうか。

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2012年1月 6日 (金)

ドコモのメール障害

 今年の正月は結局どこへも行かず寝正月だった。数日間続けて本当に何もせずに過ごすのも久しぶりだったが、そういうときにも何となく世の中のニュースは気になる。いろいろとあったとは思うが、今回その中で気になったことの一つについて書いて見ることにした。

 それは、ドコモのスマートフォンでメール送信に不具合に関すること。年末にもトラブルがあったが、spモードというスマートフォン用のサービスの調子がよくないようである。直接の原因は設備の故障とかシステムの不具合などが考えられるが、結局はインフラが整備されていないうちに急激に普及しすぎたのが原因なのだろう。

 これは私の勝手な想像だが、何年も前から普及しているiPhoneと競争するために、インフラの整備状況のことをよく知らない人達が、後のことを考えずに無理矢理スマートフォンの契約を増やしてしまった、ということなのかもしれない。

 私自身は半年前から公衆無線LAN(Wi-Fi)の方を使っていて、どこでも繋がる携帯と比べると多少の不便はあるが、こうなってくるとメールの送受信のトラブルがあるよりは断然いい。また、今年は、例えばアサヒ飲料の自動販売機周辺で無料Wi-Fiスポットにするサービスを開始するなど、こちらの方は今後さらにインフラ整備が進んできそうな予感がする。

 また、公衆無線LANは費用が断然安く、無料で使えるところもある。セキュリティなどの不安は少々あるが、上手に使えばパケット代が無駄にかかる携帯メールを使わなくてもいい、というメリットは大きいと思う。私は、現状ではパソコン用のメールを直接 iCloud の方へ転送してそれを iPod touch で見ている。

 最近はスマートフォンのことがよく新聞や雑誌で取り上げられているが、そんなことから、実は今年の終わりころには、メールのやりとりやネットで情報を確認するだけなら(スマートフォンを含めた)携帯電話がなくても困らない環境が整っていたりすると、私自身はとってもいいと思っている。

 ということで、前回同様、ダラダラと長くならないようにするために、今回はこれくらいにしておこう。ただ最後に一言、今年は、現状のインフラの整備状況を無視した携帯電話会社のスマートフォンの宣伝にごまかされないようにしながら、今の環境にうまく適応できるように冷静に考えていくことにしよう。

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2011年11月27日 (日)

実態が掴めないもの

 「iCloud」が始まって、すでに1ヶ月以上が過ぎてしまった。実のところ、「iCloud」が始まったばかりの頃は、始めてから10日後くらいをめどにブログに記事を載せようと考えていた。だが、ちょうど文章を書く準備を始めようとしたタイミングで交通事故を目撃してしまったので、その事故のことを先に書いてしまった。

 そして「次はiCloudを...」と思っていたら、新聞の広告で気になる本のタイトルを見つけたり、単位の話や人口の話のニュースが気になったりして、ズルズルと先送りしているうちに、ブログに書くタイミングを失ってしまった。

 「iCloud」が始まる前にさんざん期待していたと書いたわりには、始まってからこれまで何も書いていない。ということで、今回は最初に言い訳じみたことを書いてしまった。これはこれで事実なのだが、こうなった理由は、単にズルズル後回しになってしまったことだけなのだろうか。

 例えば、私自身は「クラウドコンピューティング」を利用する目的があったわけではなく、単に「新しいもの」ということで、始まる前にあれこれ考えていただけだったと思う。だから、他に気になるものが現れた時点で、興味がそちらに移ってしまったのだろう。

 これに限ったことではないが、特に使う必然性がなく目的もあやふやだと、こんな風に「ズルズル後回しになった挙げ句、何もしなかった」となるのは当然の結果だ、とも言える。

 また、「iCloud」の導入が簡単で、「メール」や「スケジュール(iCal)」は何の設定もせずに利用できてしまったので、それで満足してしまった、ということもあるかもしれない。

 5月にiPod touchを手に入れたときには、「パケット代の節約」ということを目的に、「無線LAN」を有効に使うことで慣れていって、結果としてパケット代節約の恩恵を受けている。それと比較すると、簡単に使える「メール」と「スケジュール(iCal)」は、毎日使っているものの簡単すぎるためか、それを「iCloud」からの恩恵だとは感じていないような気がする。

 「必然性がない」「目的がない」「恩恵を感じない」と、これだけ「...ない」が揃ってしまったところで、重要なことに気がついた。そもそも「クラウドコンピューティング」というものは、「雲に隠れている」というイメージを持っているようである。普段の生活の中で特に意識をしていなければ「雲に隠れているもの」の実態など掴みようがない。

 一方、「家電」「ハイテク」「IT」などと呼ばれたものは何らかの形で目に見えるものがほとんどだったような気がする。また、Googleなどのサービスは、目には見えないものに含まれるかもしれないが、実際にはブラウザなどの目に見える形のソフトウェアを介して利用することが多く、さらに「Google」という文字や余計な広告などが目に見える形で飛び込んできてしまう。

 私は他の「クラウドコンピューティング」のサービスはほとんど使ったことがないが、おそらく大多数のものは自分自身のサービスの宣伝のために、何らかの形でサービスを使っていることが目に見えるような仕掛けになっているに違いない。また、無料のサービスなら、それ以外にも余計な広告などがついているかもしれない。

 それに対して、「iCloud」はそうではない。使っていても何も現れない。「iCloud」という文字すら現れないし、広告など現れるはずもない。それに、インターネットに繋がっていないときにも、何のメッセージも現れず動作も変わらない。だから、「iCloud」を使っている時と使っていない時の区別が全くつかない。

 まあ、まだ「メール」と「スケジュール(iCal)」だけしか使ってないので、もしかしたら他に違うものがあるかもしれない。ただ、日本では使えないことになっている音楽ファイルの共有なども、おそらく「iCloud」を使っているかどうかの区別ができないくらい当たり前のように利用できるのだろう。

 結局、サービスが始まってからこれまでブログに何も「iCloud」について書く意欲が湧かなかったのは、それが本当の意味での「雲に隠れている」サービスであるため、使っていることを全く意識していなかったから、という見方もできる。実際、「...ない」という感覚がこれだけ揃ってしまったのは、その証拠の一つなのかもしれない。

 このような実態が掴めないものについて、とりあえず今回はそれなりに文章量がある記事にできたが、もう少しきちんとした利用目的があれば、もっと実態を掴みやすくなるはずである。後付けでも構わないので、「雲に隠れている」という特性を生かした利用目的をこれから考えてみることにしよう。

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