現代生活の風刺画
ブログのネタを探すため、久しぶりに英文雑誌のTIMEを眺めていたが、「CHARTOON」というコーナーがあることに気がついた。日本語にすると「(一コマ)漫画」とか「風刺画」という風になるだろうか。
例えば、「JUNE 29, 2015」の号では、「Low-tech gifts」と題して
・(スタバかどこかの)コーヒーカップ
=「universal charger(万能充電器)」
・段ボール箱
=「mass storage device(大容量記憶装置)」
・鉛筆
=「wireless keybord(コードレス・キーボード)」
と、どこにでもあるそうなローテク(Low-tech)のものを、現代のハイテク機器になぞらえて紹介していたりしている。欧米風の軽いジョークという感じで庶民の現代生活を風刺したものになっているようだ。
また、コーナーの下の方に小さく「JOHN ATKINSON, WRONG HANDS」書かれていた。これが作者のようだ。
ネットで検索してみると、「Wrong Hands Cartoons by John Atkinson」というサイトが見つかった。このサイトに、TIME誌に載せているのと同じような、この作者が作成した風刺画がたくさん載っている。
今日の段階で最初に載っていたのは「cyberspaceship」と題して、子どもがソファーの上に寝転がってダラダラしている、いかにも庶民の現代生活を風刺した図に、例えば
・ソファー
=「cockpit(コックピット)」
・まくら
=「stabilizer(spaceshipの安定板)」
・コーヒーカップ
=「fuel tank(燃料タンク)」
・ジャンクフード
=「impulse engines(推進エンジン)」
と注釈が書かれている。子どもの夏休みは終わってしまったと思うが、普通の家庭で夏休み中に子どもがダラダラしている時の感じを、うまく風刺していると思う。
これはかなりわかりやすい感じだが、多少の知識がないとちょっとわかりにくいのもある。その中の一つを紹介すると「Rorschach's other test」というのがある。
「Rorschach test(ロールシャッハ・テスト)」とは、調べてみると、「性格検査の代表的な方法のひとつで、左右対称のインクのシミから被験者が想像したものから人格を分析する」というものらしい。
で、紹介されている風刺画「Rorschach's other test」にもどる。ここには、Rorschach(ロールシャッハ)自信が、性格検査のテストではなく数学のテストにロールシャッハ自身が開発した性格検査の方法(インクのシミを作る)を使った絵が書かれている。
といっても、インクをたくさん垂らしてシミを作って数学の解答用紙を汚しただけなので、当然の事ながら結果は不合格(F)。まあ、性格検査のテストなんて所詮こんな程度のもの、という感じの風刺画なのだろうか。
ということで、今回はTIME誌に載っていた風刺画の紹介をしてみた。この作者のサイトには、このようなパターンの風刺画がたくさん載っている。
庶民の現代生活を風刺したパターンが多いが、中には「これ、どういう意味だろう?」と思うようなものがあって、少し調べてみると「なるほど、そういうことか」と関心できるものもあったりするのがいい。また、時間があるときに見てみることにしたい。
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