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2017年9月17日 (日)

記号「0」の最古の使用例

 昨日、久しぶりに数学に関するニュースがあった。と言っても歴史の話だが、AFPBBのサイトに「最古の「ゼロ」文字、3~4世紀のインド書物に 英大学が特定」というタイトルの話題を見つけた。

 記事によると「~4世紀のインドの書物に記された黒い点が、数字の「0(ゼロ)」の最古の使用例であることを、英オックスフォード大学(University of Oxford)のチームが特定した」と書かれていた。

 もう少し具体的には、「バクシャーリー(Bakhshali)写本」と呼ばれる、1902年からオックスフォード大学のボドリアン図書館(Bodleian Libraries)で保管されてきた書物に、数字の「0」を意味する記号が使われていること自体は以前からわかっていたが、「放射性炭素年代測定したところ、制作時期がこれまで考えられていたよりも約500年さかのぼる3~4世紀であることが判明した」ということらしい。

 Wikipediaに「バクシャーリー(Bakhshali)写本」の項目があったので見てみると「バクシャーリー写本は、規則(スートラ)と、その例題が集められており、次のような順番で書かれている。規則、例題(はじめは言語、次に記号)、解、検算」と説明されている。

 これだけではなんのことがわからないが、もう少しみると「算術と代数が中心で、幾何学的な求積問題も含まれている。算術の例題には、分数、平方根、損益勘定、利息、三数法などがある。代数の例題には、1次方程式、2次方程式、連立方程式、不定方程式、等差数列などがある。記数法においては、0や未知数を表すために点が用いられており、位取りに発展がみられる」と説明されていて、古代の数学の書物だ、ということがわかる。

 実際に記載されている記号もWikimediaにあった(パブリックドメイン)ので、貼り付けておこう。

800pxbakhshali_numerals_1

 また、書物が保管されている、オックスフォード大学の図書館のサイトでも大きく取り上げられていて、YouTubeにニュース画像を流しているので、それも貼り付けておくことにする。

 ちなみに、古代中国では「零(れい)」という漢字がすでに紀元前から使われていたようなのだが、実際には数字の「0(ゼロ)」とは少々違う意味を持つ漢字らしい。また、「九章算術」という古代中国の数学書では「無」という漢字を使って「0」のことを説明している箇所が見られるようだが、これは文章の中で説明しているだけで、「0」を表す記号としは使われていない。

 その他、「0」にまつわる話を調べていくと、例えば「201」を漢字で書くと「二百一」と書いて「0」にあたる記号はないし、今回のニュースのものより古い書物には「0を意味する記号」は使われていないようだ。

 ということで、今回は「0」を意味する記号が使われた最古の書物に関するニュースを紹介した。まあ、「0」は、あるんだかないんだかよくわからない微妙な数、というイメージがある。例えば天気予報で「降水確率 0(零)パーセント」と言っても実際には全く降らないという意味ではない、なんていうのもあるらしい。

 他にも「0」について よくわからないことが多いので、また機会があったら「0」について調べてみるのも悪くない気がする。

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