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2017年5月25日 (木)

あと100年で他の惑星へ移住???

 前回TIME誌に載っていた記事を紹介したが、今回は同じTIME誌(May 22, 2017号)で気になった別の話を紹介しよう。気になったのはTIME誌に書かれていた次の文。

「100 Years that theoretical physicist Stephen Hawking predicted humans have left to fine another planet to live on, before global warming renders Earth uninhabitable」

 直訳すると「理論物理学者のホーキング氏が、温暖化で地球が住めなくなる前に(移住できる)他の惑星を見つけるために残された時間は(約)100年だと予測した」となるだろうか。

 この文に書かれていたのは断片的な情報だけだったので、もう少し調べてみると、「Stephen Hawking Says Humans Have 100 Years to Move to Another Planet」という記事の中でもう少し詳しく説明されていた。

 この記事によると、ホーキング氏が夏に放送予定のBBCの番組「Stephen Hawking: Expedition New Earth」の中で語ったことだ、と書かれていた。

 要するに、夏に放送する番組を最近収録した際に出てきた内容の一部が事前に報道された、というか番組宣伝のために使われた、という感じのようだ。

 もう少し調べてみると、実はホーキング氏は以前も「他の惑星への移住が必要」という話を度々しているようで、例えばCNNのサイトには、昨年の記事で「あと千年で地球壊滅、惑星コロニーへ移住を ホーキング氏」という話題が載っていた。

 この時は「地球という惑星が壊滅する確率は当面は極めて低いかもしれないが、時が経つにつれて可能性は高まり、1000年あるいは1万年たてばほぼ確実になる」と予測したらしい。

 まあ、「地球という惑星が壊滅する確率は、、、1000年あるいは1万年たてばほぼ確実になる」と言ったのが、記事のタイトルでは「あと千年で地球壊滅」と書かれていることに念のため注意しておこう。

 だから、今回の話は「これまで1000年と言っていたのが、100年と短くなって、より一層危機感が高まった」という雰囲気が醸し出されている感がある。「実際に何て言ったかは、夏のBBCの番組で!!」ということのようだが、なんとなくこれまでと同様のことを繰り返し主張しただけ、という気もしないでもない。

 でも、より一層の危機感を持つべき、ということを伝えるのに、具体的な年数を利用する、という考えは悪くないかもしれない。

 ということで、今回もTIME誌で見つけた話題をネタにした。それにしても、去年まで「1000年」と言っていたものを、今年急に「100年」としたのは思い切ったことをしたように見えるが、番組の宣伝を兼ねているかもしれないので、ここは冷静に考えていくべきかと思う。

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