« 最近見かけた惑星に関する話題 | トップページ | MindUPで数学の成績アップ!? »

2015年2月15日 (日)

人工知能でカンニング発見

 いろいろ仕事が忙しかったりすると、ブログのネタを探しても、うっかりして書きそびれてしまう事がある。前回紹介した惑星に関するニュースでも、正直なところ1月後半に見かけたものだったが、うっかり書きそびれないようにまとめてニュースを紹介した。

 実は他にもあったのだが、今日のブログのネタを探していたときに、うっかり書きそびれてた事をひとつ思い出した。1月16日の新聞に「人工知能でカンニングを発見 京大などがプログラム開発」という記事が載っていた。

 記事によると「これまで教員の経験に頼っていた手法を取り込み、高い精度で自動的に見つけ出せるという」と書かれていた。何だか凄そうな感じで、これを見たときにも何だか気になったのだが、忙しくて調べる時間がなかったこともあって、うっかり忘れてしまっていた。

 今日、せっかく思い出したので、この話題を紹介したい。京都大学のサイトを見ると、この話題が「機械学習によるカンニングの検出技術の開発」というページで紹介されていた。

 このページを読むと「この研究は情報学科の演習授業を発展させたものです」と書かれていた。大学の演習授業で先生が「カンニング検出のアイデアが今僕の頭の中にある。その実現を最終課題にする。」と言ったところ、その課題にさまざまな工夫を凝らして試してくれた学生がいたらしい。この先生と学生が中心となって得られた研究成果のようだ。

 で、内容は「機械学習」と呼ばれる、大量のデータからそのデータ間に存在する関係性を自動的に捉える技術を用いるそうだ。具体的には

「まずはカンニングをしている度合いが小さい順に「この被験者はカンニングをしていない」と確信して、その後の観察ではカンニングを疑わず、残りの被験者については、先入観を持たずに同様の観察を続けます」

と書かれていた。

 先生から見ると「カンニングをしている人を特定する」という点に注目しがちだが、そうではなく、学生の視点から「カンニングをしていない人を特定する」という方向からアプローチしたのが良かったようだ。

 ちなみに、「機械学習」というのは、wikipediaによると「人間が自然に行っている学習能力と同様の機能をコンピュータで実現しようとする技術・手法のこと」と書かれている。何だか、今イチ、ピンとこない説明だが、もう少し見てみると、「データマインニングとの関係」のところで

「機械学習の目的は、訓練データから学んだ「既知」の特徴に基づく予測である」

という文章を見つけた。もう今から4年も前になるが、ブログを始めたばかりのころ「学習って何?」という文章をブログに書いた事がある。

 そのときに『「勉強や研究」「経験」「教わる」ということで知識や技能を得ていくこと』ということが「学習」の意味としてふさわしい、という話をしていた。

 まあ、「勉強や研究」はともかく、人間にとっての「経験」「教わる」がコンピュータでは「訓練データ」「学んだ既知の特徴」に変わるが、それに基づいて何か予測し知識や技能を得ていく、というのが「機械学習」ということになるだろうか。

 ということで、今回は「人工知能でカンニングを発見」というニュースを紹介した。実のところ「カンニングを発見」と言われると、何となくコンピュータに試験中ずっと観察されているというのを予想したが、ちょっと違うようだ。

 コンピュータを使って「カンニングをしていない人」を特定して、そうじゃない人だけを観察するようだから、別に悪い事を何もしていない人は気にせず自分自身の試験に集中すればいい。そういう気分になれる技術、というのが何となくいい感じだ。

--------

Copyright (c) 2015 ANADA, Koichi. All Rights Reserved.

« 最近見かけた惑星に関する話題 | トップページ | MindUPで数学の成績アップ!? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 最近見かけた惑星に関する話題 | トップページ | MindUPで数学の成績アップ!? »