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2015年2月20日 (金)

MindUPで数学の成績アップ!?

 今回は、久しぶりに英文誌TIMEからネタを探そうと思って、最近数ヶ月ほどのTIMEの最初の方にある「Briefing」のページを見ていた。

 ちなみに、これまでのブログにも、このページからネタを見つけて

チーターロボット(2014/9/23)
TIMEに載っていた小さな記事(2014/2/20)
疲れが溜まってきた(2013/6/29)

の文章を書いている。

 その「Briefing」にひとつ気になる数字、というか記事があった。具体的には、TIME(ASIA)の2015年2月9日号で、その部分を引用すると、

15%
Improvement in fourth- and fifth-graders' math score after they participated in a meditation-mindfulness program vs. those who didn't, according to a study.

と書かれていた。訳すと、

ある研究によると、「a meditation-mindfulness program」に参加した小学4年生と5年生の数学の成績が、参加しなかった人と比べて15%良くなった

という感じになるだろうか。数学の成績が良くなった、という「a meditation-mindfulness program」とは一体なんだろうか。気になったので、少し調べてみることにした。

 まず、TIMEのwebサイトに「Mindfulness Exercises Improve Kids' Math Scores」という記事があった。

 そこを見ると、「研究者は、MindUPと呼ばれる社会学習・感情学習のためのプログラムの効果をテストしたかった」と書かれている。どうやら、この「MindUP」というのが、「a meditation-mindfulness program」のことのようだ。

 「mindfulness」という単語は、直訳すると「注意深さ」とか「心の集中」といった意味だが、もう少し狭い意味では、仏教用語の「念」の英語訳としても使われているようだ。

 別に、学校で念仏を唱えていた訳ではなさそうだが、もう少し調べてみると、記事に紹介されている研究者のいる大学のサイトにMindUPの案内があって、そこには小学生たちが座って瞑想らしきことをしている写真も載っていた。

 要するに、このプログラムは、別に勉強に関連するものではなく、子供たちの心を落ち着かせて、社会性や感情コントロールなどを身につけさせよう、という目的のものらしい。

 で、この記事では、4ヶ月間プログラムを受講した子供たちは、受けてない子供たちに比べて、社会性や感情コントロールの能力が実際に向上することが確かめられた、と結論付けられていて、数学の成績も上昇したことは、付け足しのように書かれただけであった。

 この調査をした研究者が確かめたかったのは「社会性や感情コントロールの能力を身につけさせる効果」だけかもしれないのだが、何故か記事は数学の成績上昇のことをメインに伝えているのが面白い。

 ということで、今回はTIMEに載っていた、気になる記事について調べてみた。実際には、数学とはあまり関係がない記事だったが、「注意深く心を集中させて、感情をコントロールしながら数学に取り組めば成績が上がるかもしれない」ということ自体は、正しそうな気がする。

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