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2014年11月 7日 (金)

質問応答システム

 去年ブログでも紹介した、東大合格を目指すロボット東ロボくんのニュースがあった。去年に比べて今年は成績が上がったようで、いろいろな新聞やテレビ等のニュースで扱われていた。

 まあ、ニュースでは私大合格A判定がいくつ出たとか、そんな話題で盛り上がっているようだが、そんなニュースの中で、10日ほど前10月23日に毎日新聞のサイトに掲載された東ロボくんのニュースを見ていたら、後半の方に書いてあったIBMの人工知能「ワトソン」の話が少し気になった。

 何でも、2011年、アメリカのクイズ番組で、人間のチャンピオンを破って話題になった人工知能なのだそうだ。また、よく見てみると、東ロボくんのプロジェクトチームのサイトの中にあるインタビューや対談の記事にも「ワトソン」の話が書かれていた。

 ただ、個人的には「ワトソン」のことをよく知らないため、今回はこの「ワトソン」について少し調べてみることにした。

 まずは、Wikipediaにある「ワトソン」の項目を見つけることができた。「ワトソン」とは「IBMが開発した質問応答システム(人工知能)」だ、ということのようだ。

 「質問応答システム」とは、要するに、普通に人間が日常使う言葉で質問すると、コンピュータがその解答を返してくれるシステムである。こうやって聞くと、何だかよくありそうなシステムなんじゃないか、と思ってしまうかもしれないが、そうでもない。

 コンピュータを使ったシステムというと、たいていは、コンピュータの方から決められた質問をされて、それに「はい」「いいえ」とかのボタンを押して人間が答える、という形ばかりで、人間の方からコンピュータに質問して答えてくれるシステムなんて、使ったことがないような気がする。

 しかし、この「ワトソン」は、クイズ番組のクイズ、という特定の形式ではあるものの、人間の質問の趣旨を理解して、必要な答を引き出すことができていたようだ。

 実際の話は「クイズ王に勝ったコンピューター」というニュースが載っているページに書かれていた。

 番組では、クイズの質問が読み上げられると同時に画面に文字で現れ、音声認識能力を持たない「ワトソン」は質問を文字で読み取り、ボタンをシリンダーで押して答えたそうだ。

 ちなみに、クイズは分野を問わずどんな質問でも答えなければならないため、質問の趣旨を理解するソフトウェアに加えて、本・台本・百科事典など2億ページ分のテキストデータをスキャンして取り込んでいたらしい。

 記憶容量では人間はかなわないのはわかっているが、「質問の趣旨を理解する」という点でも人間より早く処理して早押し形式で人間よりも早くボタンが押せた、というのもやっぱり凄いことなのだと思う。

 さらに、「米IBM、「ワトソン」をクラウド経由で提供」という日経新聞の記事には、「ワトソン」の機能がインターネット経由で利用できるようになっている、と書かれていた。実際にアメリカの大手医療機関や保険会社などではワトソンを導入して病気の診断支援に使っているそうだ。

 クイズ番組のチャンピオンに勝つために開発されたソフトウェアが医療に役に立っている、というのはいい話だ。日本の「東ロボくん」が、何かに役に立てることができる日はいつくるのだろうか。あるいは「東大に合格するか」ということのみに終始して、それ以外の成果は特になかったりするのだろうか。

 「東大に合格する能力のあるロボット」が、実は「東大合格」以外の成果を上げることが出来ない、なんてことになったら、などと考えてみるのも面白いかもしれないが、そうではなく、天下の東大に合格する能力があるロボットなんだから、それ以外にも様々な成果を上げてくれると思いたい。

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