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2014年9月 3日 (水)

平成26年学力テスト結果公表

 平成26年全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が先週の8月25日に公表された。

 新聞各紙は、各都道府県の平均点がどうだったか、という話を大きく伝えているが、ここではそんなことよりも、4月26日に「平成26年全国学力テスト」で書いて気になっていた、算数Bの最初の問題の結果を見てみたい。

 今年の学力テストの結果の報告書は国立教育政策研究所のサイトに公表されているが、その中の「【小学校】算数」に具体的な分析が書かれている。

 ちなみに、今年の算数Bの最初の問題は、4月にブログにも書いたが、かけ算の計算練習をしている中で「比例」の法則に気がつく、という話になっている。

 そのうち、(1)については、とりあえずかけ算の計算をしてみて同じ数字が並ぶかどうか確認するだけ、ということもあり、正答率は94.6%と、計算ミス等をしない限りはほとんどの人が正解していたようだ。

 問題は、もう一つの(2)の方だが、37×24の積が888になることを、単純に計算するのではなく、

・「24は3×8」「37×24は37×3の8倍」「37×3=111」「37×24は111の8倍だから、求める積は888になる」

・「24は6×4」「37×24は37×6の4倍」「37×6=222」「37×24は222の4倍だから、求める積は888になる」

のように段階を踏んで答えなければならない。ただ、ノーヒントではなく、問題文に「37×6の積が222」になることが同じような段階を踏んで説明されていて、それを真似て説明すれば正解が得られるようにはなっている。

 この問題の正答率は55.5%。問題文の説明の真似をすればいい、ということを考慮したとして、この正答率は高いのか低いのか、微妙なところかもしれない。

 また、不正解とされたものを大雑把に分類すると

・説明不足 ... 21.5%
・問題に指示された通りの工夫ではない ... 9.4%
・その他 ... 13.6%

 となっているようだ。また、問題に指示された通り工夫ではないものやその他の解答の中にも、例えば「37×□の積に同じ数字が続くときは,□の中が3の倍数のときだけ」ということは認識できているものもあったらしい。

 説明不足の分も、不正解とはいえ問題の内容は理解できていたと考えることができるため、とりあえず、合わせて約8割の小学6年生は問題の趣旨を理解して解答していたことになると思う。

 まあ、そう考えると、思ったよりも悪くない結果が出たように感じられるが、どうだろう。

 今回は4月にブログで気になっていた問題の結果を見てみた。学力テストは、当然他にもたくさん出題されているので一概には言えないが、問題の趣旨・意図をどれだけ正確に理解できているか、というところに焦点をあてて分析をしてみると、今の子供や先生たちの現状が何となくわかってくるような気がする。

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