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2013年12月 6日 (金)

「東ロボくん」模試に挑戦

 今から約1ヶ月ほど前、ブログに「大学入試が変わる?」の文章を書いたとき「人工知能ロボットに代ゼミの模擬試験の問題を解かせるらしい」という話を書いた。

 今から2週間ほど前になってしまったが、その結果が出たらしい。11月24日の読売新聞に、「センター模試の偏差値は45」「約7割の私立大学でA判定を獲得」などと書かれていた記事が載っていた

 その記事によると、模擬試験に挑戦した人工知能ロボットは「東ロボくん」というらしい。多分、東大合格を目指すロボットだから、という意味なのだろうが、何とも安易なネーミングだ。

 その「東ロボくん」は、「人間が日常的に使う言葉を理解し、複雑な問題を解くことが目標。具体的には2016年度までに同センター試験で高得点をあげ、21年度までに東京大の入試合格を目指している」ということのようだが、今回は最初の腕試しとして、大手予備校「代々木ゼミナール」が作成した英語、数学、国語などセンター模試と、東大文系、理系向けの数学模試に挑戦したそうだ。

 その中で、センター模試は偏差値45だったようだが、何と東大数学模試では、得意の計算力を発揮し、偏差値60前後の好成績を収めた、と記事には書かれていた。

 へぇー、という感じの結果だが、もう少し具体的に「どう解いたのか」ということについては書かれていなかった。そこで、もう少しインターネットでこのことについて調べてみた。

 探してみると、J-CASTニュースというサイトに「数学の偏差値が合格者平均上回る! 東大合格目指す「ロボット」が快挙」という記事があるのを見つけた。そこには、例えば「文系数学は偏差値59.4、理系数学は61.2」などと、もう少し具体的なことが書かれていた。

 また、どう解いたか、という点についても載っていて「例えば歴史では、プログラムに教科書の情報をまるごと組み込み、それをもとに問題を解く。数学では、プログラムに組み込まれた日本語をコンピューターの言語に訳すための辞書を用い、日本語の質問を数式に変換して問題を解く。」などと書かれていた。

 歴史は教科書の情報を丸ごと組み込み、というのは、要するに内容丸暗記、というか全部詰め込み、という感じだが、数学はさすがにそうはいかず、ちゃんと日本語の質問を数式に変換して問題を解いているようだ。

 まあ、もともと数学自体が、コンピュータの思考にある程度マッチしている、ということもあるだろうが、人工知能がちゃんと数学の問題を解くことができるようになった、というのは何となく凄いことだと思ってしまう。

 また、代ゼミの担当者のコメントも載っていて「「東ロボくん」は論理的な問題が多ければ高得点を叩き出せるが、不得意分野には全く歯が立たない。まだまだ対応できる問題とできない問題に差があるため、いつでもこんな成績が出せるわけではないという。」と書かれている。

 正直なところ、人工知能が「論理的な問題が多ければ高得点を叩き出せる」というのも頼もしい感じがしてしまう。あとは、これが大学入試問題を解くためだけに作られた人工知能なのか、それとも別のことでも解くことができるのものなのか、ということも気になるが、今回はそこまではよくわからなかった。

 実際、別の教科書の内容を同じプログラムに組み込むと別の問題が解けるのか、とか、大学入試だけじゃなく別の範囲の数学の問題は解けるのか、とか、いろいろと気になるところだ。

 ということで、今回はここまでになってしまったが、まだこのプロジェクトは始まったばかりのようだから、これからの発展を期待したい。その上で、今後いろいろなことがわかってきたら、またブログに取り上げてみたい。

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