Anger Management(6秒待つ?)
今年もあと10日をきり、日本の学校の多くはそろそろ冬休みに入る頃だろうか。ブログではあまりとりあげなかったが、今年も学校に関する話題やニュースがたくさんあった。その中でも大きなものの1つが教育現場での体罰の問題であった。
大阪・桜宮高校のバスケットボール部で体罰による指導を受けた生徒が自殺した事件が起きたのは、今からちょうど1年前になる。具体的には、2012年12月22日に体罰による指導を受け、その翌日に事件がが起きた。
それ以来、体罰による指導の是非を含め、学校での指導のあり方が様々なところで議論されている。そんな中、先週の朝日新聞に「6秒待って体罰防ごう」という記事が載っているを見つけた。
その記事によると「カッとなったとき、反射的にたたいたり、暴言を吐いたりしないで、6秒待つ。すると冷静になって、本当に伝えたい言葉が出てくる」と書いてある。
さらに、その後を読むと、これは「アンガーマネジメント(怒りのコントロール)」と呼ばれる米国生まれの手法だ、と書かれていた。私の不勉強で、始めて見る言葉だったが、何故「6秒」なのか、ということが気になったので少し調べてみることにした。
米国生まれのものと書かれていたこともあるので、こういうときには日本語で調べずに英語で調べるに限る。実際、インターネットで調べると、Wikipediaに「Anger management」の項目があるのをすぐに見つけることができた。ちなみに、今日の段階では、日本語のWikipediaにはアンガーマネジメントのページは見当たらないようだ。
Wikipediaのページには「Anger management is training for temper control and is the skill of remaining calm.」と書かれていた。直訳すると「アンガーマネジメントとは、気分をコントロールするためにトレーニングで、平穏を保つためのスキルのことである。」ということになるだろうか。
また、そこには「An anger management course」と題して、アンガーマネジメントのセミナーの様子を写した写真が掲載されていた。これは、米国海軍の兵士への講義の写真のようで、パブリックドメインの画像らしいので、このブログにも載せておくことにしたい。
さらに調べて行くと、今度はアメリカ海軍の「NAVY and MARINE CORPS PUBLIC HEALTH CENTER」の中にある「ANGER MANAGEMENT」のページを見つけることができた。
その中の「Anger control and management tip 3: Learn ways to cool down」に怒りをしずめるための方法が、例えば「Take some deep breaths.(何回か深呼吸)」「Stretch or massage areas of tension.(緊張しているところのストレッチやマッサージ)」「Slowly count to ten.(ゆっくり10数える)」などと簡単に書かれていた。
要するに、「落ち着け」ということのようだ。別に、大したことではなさそうだが、いざ怒りが出たときに落ち着くためには、こうする必要があるということは理解できる。また、このページには、怒りをしずめる方法だけでなく、様々な情報が載っていたが、結局どこを探しても「6秒待って」ということが具体的に書かれていなかった。
他にもいろいろ調べてみたが、結局、今回は、何故「6秒」なのか、という点を知ることはできなかった。というか、アメリカ海軍のところだと「Slowly count to ten.(ゆっくり10数える)」と書かれていたし、別に6秒じゃなくても、要するに「少し待って落ち着け」ということが理解できていればいいことがわかった。
それを、ある人が、「6秒」は怒りの衝動が収まる時間の目安、と言っているだけで、新聞記事のタイトルにしてしまうのはどうかと思うが、学校現場に限らず、どういった場面でも「怒りが込み上げてきたときには、ちょっと間をあけて落ち着くのを待つ」ということに注意する、という教訓は実践できるかもしれない。
ということで、今回は、体罰指導による自殺の事件からちょうど1年たったこともあり、体罰防ごう、と書かれた新聞記事について調べてみた。
念のため、最後に一言付け加えておくと、落ち着いて考えても本当に怒るべきと判断した場合は、(体罰は当然ダメだが)しっかりとした口調で怒ることも必要だと個人的には考えている。
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コメント
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投稿: ANADA, Koichi | 2014年1月27日 (月) 10時10分
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