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2013年11月

2013年11月28日 (木)

53年前から見た現在

 先日、今から53年前に書かれた「21世紀への階段--40年後の日本の科学技術」という本の復刻版を買った。本は「第1部」と「第2部」2分冊になっていて、1960年(昭和35年)に当時の科学技術庁の監修で書かれた本だ。

 この本が発行された当時の総理大臣は岸信介、科学技術庁長官は中曽根康弘。時代は高度経済成長によって日本が経済的に発展している最中である。

 もう少し具体的に書くと、この年あたりから、今では普通の家庭に当たり前のようにあるものが日本のメーカーでも製造販売するなったようだ。例えば、この年の7月に東芝が国産初のカラーテレビを発売したとか、他にも、森永製菓が日本で初めてインスタントコーヒーを製造販売開始、花王が日本初の住宅用洗剤マイペット発売開始、なっていうのもこの年らしい。

 こんな時期に予想されたものなので、さすがに2000年からさらに13年も経った現在を知っている我々が見ると無理がある部分はあるが、「これからは科学や技術の時代で、科学や技術が進歩すると、これだけ豊かになる」という雰囲気が至る所に見られる。

 例えば、第4章の「台風と地震の制御」の話。そこには「科学の躍進と技術の革新にともなって、こんご二、三十年のうちに台風をうまく操縦する方法が実用化できることはまちがいないと学者たちは口をそろえていう」なんてことが書いてあったりするが、現在生きている人なら誰でも、これはさすがに言い過ぎだと思うだろう。

 ただ、現実的な話もある。例えば、第3章の「長寿の退屈」では、平均寿命が、1960年当時の女約70歳、男約65歳から、2000年には女約85歳、男約80歳になると予想した上で、「そんなに生きては退屈でしょうがない、とこぼす方もあるかもしれない」などと書いている。また、現在の高齢化社会と同時に若年層の数が減る予測などもピッタリ当たっている。

 さらに、「ガンは亡びるか」のところでは「21世紀はガン早期発見のために年二回定期検診が行われるようになるだろう」とか、「なお残る成人病(生活習慣病)」というあたりも、今見ても現実的だ。

 他にも、いろいろなことが書かれていて、とっても面白そうな本だが、まだ全部読む時間もとれないので、今回はとりあえず本の紹介をしてみた。この本の中には、ネタになりそうな話がたくさんありそうなので、またブログにも取り上げていきたいと思っている。

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2013年11月24日 (日)

最近現れた南極の氷山

 今回からこのブログも4年目に突入した。といっても、特別なことはないのだが、今回はできるだけこれまで取り上げたものに関連してるネタがあればいいと思って新聞やインターネットなどを見ていた。

 その中で、ちょっと前のものだが、南極という単語が出てくるニュースが気になった。それは、「南極:巨大氷山が漂流…山手線の内側のサイズ」という記事。

 なんでも、南極大陸のパインアイランド氷河というところから、巨大な氷山が分離したらしい。インターネットで調べてみると、NASAが撮影した衛星写真があった。NASAが撮った画像は原則パブリックドメインで転載も自由だったはずなので、このブログでも画像を紹介しよう。

Pineislandglacier_oli_2013317

 写真を見ると、かなり大きな氷山が分離したのがわかる。ただ、ニュースをよく読んでみると、その大きさがどの程度なのか、少々気になった。というのは、記事によると、大きさについて「山手線の内側面積(約65平方キロ)に匹敵する規模とみられる。約700平方キロとの報道もある。」とある。

 これは毎日新聞のサイトにあった記事だ。山手線の内側面積とは、かなり大きい感じはするが、最後に付け足された部分は何なのか。実際、「約65平方キロ」と「約700平方キロ」とは、かなり大きな開きがあり、本当はどっちなのか非常に気になる。そこで、このことについて少し調べてみることにした。

 まず、NASAが直接発表した記事のあるページから。「Pine Island Glacier 2013: Nov. 10」というタイトルだが、そこには大きさについて「The iceberg is estimated to be 21 miles by 12 miles (35 km by 20 km) in size, roughly the size of Singapore.」と書かれていた。

 直訳すると「氷山はおおよそ21マイル×12マイル(35km×20km)の大きさで、だいたいシンガポールのサイズに匹敵する」となるだろうか。何と、NASAが直接発表したサイズは「35km×20km=700km2」だから、「約700平方キロ」の方になっていた。

 NASAが直接言っているんだから、こっちの方が正しいような気がするが、何でこれが「山手線の内側の面積」という内容になったのか、よくわからない。

 もう一つ、AFPの「マンハッタン島サイズの氷山、南極海の航路付近に到達の恐れ」も見てみよう。

 それを見ると、今度は「面積87平方キロメートルのマンハッタン島に匹敵する大きさの氷山は、平均で2年に1つできているが、今後、地球温暖化の影響で増える可能性が高い。」と書かれている。

 マンハッタン島の大きさだと、山手線の内側に近い感じもするが、よくよく読んでみると「平均で2年に1つできているが、」という話なので、今回分離した氷山の大きさを指している訳ではないようにも見える。

 また、この日本語の記事には、確かに

「今年7月に南極のパインアイランド氷河(Pine Island Glacier)から分離した米ニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)島ほどの大きさの巨大氷山が南極海(Southern Ocean)の国際航路帯に達する恐れがある」

と最初に書かれていたが、念のため、元々の英語の記事も参照してみることにしたい。

 元々の記事は「Iceberg the size of Manhattan could threaten shipping」で、日本語のサイトには、これを訳したものが載っているはずだが、その最初は次のようになっていた。

「An iceberg the size of Manhattan has broken off a glacier in Antarctica and could survive long enough to drift into international shipping lanes, scientists said Thursday. A team led by British scientists has been monitoring the iceberg since it broke off the Pine Island Glacier in July in a bid to predict its path and environmental impact.」

 ちょっと長いが、最初の2文を全部引用した。これをよく見ると「マンハッタン島サイズの氷山が国際航路帯に達する恐れがある」という文章と「南極のパインアイランド氷河(Pine Island Glacier)から分離した」という話は、別々の文章になっているので、今回分離した氷河がマンハッタン島サイズだとまでは書いていないようにも見えるがどうだろう。

  AFPの日本語サイトに載っていた記事は誤訳の可能性があるかもしれない。また、英語で書かれは他の記事も探してみたが、見つけたのは全部NASAが直接言っているのと同じ「シンガポールのサイズに匹敵(700km2)」だけだった。

 こうなると、やっぱり「約700平方キロ」の方が正しいような気がしてくる。それに、よくよく考えてみると、アメリカのNASAが発表したものを、日本人にしか解らない山手線の内側なんていうもので例えようとした毎日新聞の記事にも問題があるかもしれない。

 もしかしたら、実際のNASAの発表を見ないまま、AFPの日本語のサイトにあった記事の「マンハッタン島」という例えを、日本人にわかるように「山手線の内側」に変えてみただけ、という可能性があるかもしれない。

 ということで、今回は久しぶりに長い文章になってしまったが、最近現れた南極の氷山の話をしてみた。しつこいようだが、やっぱりNASAの発表した「約700平方キロ」の方が正しい気がする。こういった科学ニュースの記事は、どうも日本の新聞は苦手にしているのだろうか。よくわからないが、何となく正しいことがわかったところで今回はここまでにしたい。

 今回から4年目になるが、今後も気になったことをいろいろとブログで取り上げていきたい。

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2013年11月20日 (水)

最近のブログ報告(2013.10-2013.11)

 9月から毎月この時期にブログ報告を書いているので、今月も同様に先月後半から前回までの最近1ヶ月のブログ報告をしたいと思う。

 まずは、前月の報告に引き続いて、10月19日から30日間(11月17日)までのアクセスのグラフから。

Access_131011

 訪問者数は、先月とほぼ同じ、日平均「16」だった。また、これも同じく毎日絶えずアクセスがあった。(アクセスして下さった皆様、ありがとうございます。)

 また、この30日間で一番アクセスが多かった日は11月10日で、アクセス数は「113」。この日のココログランキング順位は「7587位」だった。

Cocolog_rank_131110

 ところで、先月の報告から前回までの間、更新は7回で、そのうち「大阪マラソンに参加」と「今年の秋山行」は個人的な報告だったから、ネタとして何か考えて書いたのは5回になる。

 これも毎回ブログ報告のときにやっていることだが、今回もYahoo Japanで検索して、このブログが現れるキーワードを探してみた。

 本日、2013年11月20日現在の検索結果だが、その結果を並べると…

「20131023 無限 回文数」で検索すると「今日の日付を数値にすると」が、「比較的軽度 運動 海馬」で検索すると「有酸素運動は脳にいい」が、「大学入試 提言 人工知能」で検索すると「大学入試が変わる?」が、「ワイン ポアンカレ IPCC 電王戦」で検索すると「Newton2013年12月号」が、「遠近感 錯覚 広告」で検索すると「遠近感の錯覚を使った広告」が、それぞれ検索トップに現れた。

 ということで、今回は、毎月恒例となっているブログ報告を行った。最後になるが、実は今日はブログを始めてちょうど3年の節目の日に当たる。何となく毎回ネタを考えながら個々に文章を書いているので、ずっと続いている印象が薄い感じもするが、次回から4年になるので、もう少しこれまでに取り上げたネタも大事にしながら文章を書いていけたらいいかな、と考えている。

(これからも同じペースで続けて行く予定です。今後ともよろしくお願いします。)

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2013年11月16日 (土)

遠近感の錯覚を使った広告

 この前、トリックアートの面白いCMを見た、という話を聞いた。トリックアートというと、錯視とか騙し絵とか、私も何となくだが興味は持っていたこともあるので、そのCMを見てみたいと思った。

 だからといって、CMだから待っていてもいつ流れるかわからない。そこで、インターネットで調べてみたら、どうも海外用のCMなのだそうだ。ただ、その動画がYouTubeにアップされていたので私も見ることができた。

 「Honda Illusions, An Impossible Made Possible - New CR-V 1.6 Diesel」というタイトルの動画がそれで、見てみると、本当に凝っていてよくできた映像だ。基本的には、大きさが不自然に変わるように見えたりとか、実際には絵なんだけど光や影の見た目と合わせて実物と同じように見せたり、など、遠近感というか遠近法をうまく使ったトリックで楽しませてくれるものだった。

 さらに、このCMのため撮影のためのメイキング映像「Official Honda - An impossible made possible - Behind the Scenes」を見ると、そのカラクリがわかる。

 こういうのを見ると、人間が感じている遠近感というも結構いい加減なんだな、と再認識する。

 ただ、これは非常に綿密な計算により作られたものなので、こういった錯覚が起こると納得できるが、その一方で、身近なところでは中々ここまで綺麗な錯覚を起こす場面に出くわすことがないように思う。

 ということもあって、今回は身近なところで何か錯覚が起こることがないか探してみることにした。すると、このCMのように綺麗なトリックでないが、ビルの上にある大きな看板などは、錯覚というと大げさかもしれないが、視覚による遠近感の感じ方の違いを利用しているものがありそうな気がしてきた。

 例えば、次の写真は、とある駅の前で撮った写真だが、ここにビルの合間に、ちょっと怪しげなライオンの像、さらに後には赤い看板(企業名・マークは隠しました)がある。

Lion_bldg2

 こうして見ると、何となくライオンの像や赤い看板がビルの合間に埋もれてしまってる印象があると思う。

 しかし、ちょっと遠目の方(実は駅から出てすぐの場所)から撮った写真を見てみよう。

Lion_bldg1

 真ん中の怪しげなライオンの像と、その右に赤い看板が、前にせり出しているように見えないだろうか。

 こういった看板は、取り付ける位置を自由に選べる訳ではないので、遠くから見ても目立つように(トリックではなく)こういった遠近感の錯覚を利用しているのかもしれない。

 ということで、今回は錯覚というほどではないかもしれないが、トリックアートの動画に少し触発されて、こういった感覚を利用した比較的身近なところにあるものを探してみた。

 まあ、2、3日探してみたが、ネタになりそうなのがこの写真しかなかったので今回はここまでになってしまった。ただ、もしかしたら結構身近に錯覚とは気づかないものがたくさんあるかもしれないので、また気になったらブログに取り上げてみたい。

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おまけ
ついでだが、ホンダのCMとその種明かしの動画の埋め込みコードをブログに貼り付けてみた。何度見ても「よくできてるな」と思う。

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2013年11月12日 (火)

今年の秋山行

 この前の日曜日、久しぶりに高校生を連れて山へ行ってきた。行ったところは「蕎麦粒山」というところ。ブログで紹介するの初めての山だが、これまで何度も行ったことがあるところで、東京都と埼玉県の境に位置し、標高は1472.9m。

 急な斜面もところどころ登ったりするが、それほど危険なところはない。ということで、このときに撮った写真を紹介することにしたい。

 今回は、奥多摩駅からバスに乗って、東日原のバス停まで行ってから、登山スタート。時期が時期だけに、紅葉などを期待していたが、東日原のバス停のところから撮った写真だと、ぼちぼち色づいているかな、という感じであった。

Pb101334

 今回の登山道は、ほとんど森の中を歩くので眺めはそれほど拝めないが、登るに連れて次第に赤や黄色に色づいた木々が現れてくるのがわかってくる。

Pb101335

 また、この日は天気は曇りでそれほどよくはなかったが、雲が下に見えるようになってきた。

Pb101340

 そんな風景を見ながら順調に山頂に到着した。

Pb101348

Pb101345

 さすがに、1400m以上登ると、紅葉も終わっているようで、風も冷たく冬の気配を感じるが無事に登れて一安心、といったところである。

 帰りは、尾根が広く比較的歩きやすいところを下って下山した。

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 ということで、今回は簡単だがここまでにしたい。少々仕事の疲れが重なってきているが、体調を崩さないようにしていきたい。

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2013年11月 8日 (金)

Newton2013年12月号

 しばらく、数学や科学系のネタを書いてないな、と思いながら書店で何となく雑誌を眺めていたところ、雑誌Newtonの最新号(2013年12月号)が目に留まった。表紙には「情報判断・意思決定の数学 統計の威力」などと書かれていて、何となく数学っぽいことが書かれてるような気がしたからだ。

 ということで、実際に購入して読んでみることにした。すると、表紙に書いてあることもそうだが、それ以外にも、このブログでこれまで取り上げたことがあるネタがいろいろ記事になっていることに気がついた。

 そこで、今回は、以前ブログで取り上げたことを思い出しながら、Newtonの2013年12月号の記事の紹介でもしてみることにした。

 まずは、表紙にある統計に関する話から。この記事の中には、統計の役割として「身のまわりの現象からデータを集め、データが何を意味しているのかを一目でわかるように示すこと」と「未知の結果を推定すること」とある。

 その例として最初に出てくるのが昨年のアメリカ大統領選挙の予測。この話は、このブログでも2013年1月28日に「統計的な解析による指標」というタイトルで取り上げたことがあった。

 また、そのとき同時に取り上げた「ワインの質の指標」の話も、今回のNewtonに載っている。この話、前にブログに書いたときには、ワインの質の計算方法を紹介した。今回のNewtonでは、それとちょっとだけ違うが、「ワインの価格」の方程式、というのが載っていて、次のようになるそうだ。

ワインの価格=
前年の10月から3月の雨の量×0.00117
-8月9月の雨の量×0.00386
+4月から9月の平均気温×0.616
+ワインの年齢×0.02358
-12.145

 この他に、今回のNewtonの中で面白いと思ったのは、フランスの数学者アンリ・ポアンカレが、毎日通っていたパン屋さんで買った「1kgのパン」の重さを毎日測って、1年後に「重さの分布をグラフにすると、950gを頂点とした正規分布が現れる」ことに気がついた、という逸話。

 どうも、パン屋の主人は、少しくらいバレないだろうと思って、50g少ない量を基準にしてパンを焼いていたらしい。この手の偽装は今に始まったことではない、ということだが、パンの重さを疑って毎日毎日欠かさず重さを正確に測って、データを使って偽装をつきとめたポアンカレも、よくここまでやったな、と感心してしまう。

 ところで、今回紹介しているNewton2013年12月号には、当然だが、統計のこと以外にもたくさん記事が載っている。その中で、このブログでも取り上げたことがあるものが3つほどあったので、それを紹介しよう。

 ひとつは「温暖化は95%以上の確率で人間の活動が原因」という記事。これは、2013年9月29日に「温暖化に関するIPCC報告書」のタイトルでブログに書いたことに関連すること。

 次は「一流プロ棋士と対等に渡り合える将棋プログラムを開発」。これは、将棋の電王戦の話で、ブログでは「将棋の電王戦に向けて」「将棋の電王戦が終わって」で書いたことに関連する内容だ。

 もう一つは「ボイジャー1号太陽圏を脱出」。これは、2013年9月21日に「先週の科学ニュース」の中にブログで書いた。ただ、そのとき書いたときに見た新聞記事の内容に少々ミスがあることが、今回のNewtonを読んでわかった。

 というのは、Newtonを読むと「太陽から吹き出す太陽風が届く範囲を太陽圏とよぶ」とかかれているが、「太陽系」とは書かれていない。実際、この記事を読むと「太陽系の範囲」が何をさすか、ということについては諸説あるらしく、「太陽風が届く範囲」は脱出したが、まだ「太陽の重力が及ぶ範囲」内ではあるらしい。だから、Newtonでは太陽系という言葉は使わずに、「太陽圏を脱出」と書いてるようだ。

 ということで、今回は、雑誌Newtonの最新号を見たら、ブログでとり上げたことがある話が結構載っていたので、それを紹介してみた。いつもブログのネタはその場その場の思いつきなのだが、関連することが載っていたりすると何となく嬉しい気分になる。

 また、他にもNewtonには様々な記事が載っているので、また機会を見つけてブログでいろいろ取り上げていきたい。

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2013年11月 4日 (月)

大学入試が変わる?

 昨日、ブログのネタを探していたら、「人工知能「東ロボくん」東大入試、突破なるか」という記事を見つけた。この話題、1年以上前になるが「人工知能の話題(2012年9月26日)」の中でブログでもとりあげたことがある。

 その人工知能ロボットに代ゼミの模擬試験の問題を解かせるらしい。まだ結果は出てないらしいが、本当に人工知能ロボットが東大に合格するレベルに達してるのか、結果が楽しみにである。

 ところで、話は変わって、現在普通に大学入試のために行われている大学入試センター試験の見直しに関する話題がたびたび新聞等でニュースになっている。そのことについて、先週、政府の教育再生実行委員会がまとめた「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」の中に具体的な提言が書かれていたらしい。

 大学入試の選抜方法については、いろいろな意見があっても、ベストな方法が見いだせるかどうか難しい問題ではある。それでも、今年に入って現行制度の見直しに大きく動き出したようだ。

 また、暫く前の話になるが、今年に入ってから大学入試制度に関する大きなニュースは他にもある。その一つは、今年3月に東京大学が推薦入試を行うと発表したことだろうか。

 こちらの方は、東京大学が発表した「推薦入試の基本的な枠組み」という文書の中に書かれているが、平成28年度入試から導入する予定になっているようだ。

 平成28年度大学入試というと、今年(平成25年)に高校に入学した人から、という話になる。ちなみに、今年の高校入学生は、改正された高校の「脱ゆとり」新学習指導要領の元で学ぶ最初の生徒たちになることも注意したい。

 そういった流れを受けたかどうかは全くわからないが、先週まとめられた提言には、「大学入学者選抜は、各大学のアドミッションポリシーに基づき、能力・意欲・ 適性や活動歴を多面的・総合的に評価・判定するものに転換する」という文言もあり、明確に推薦入試・AO入試などへの転換を提言している。

 その上で、やはり学力に関する不安も考える必要があり、(大学入試センター試験を改編を含む)大学教育を受けるために必要な能力の判定のための新たな試験「到達度テスト(仮称)」の導入に関する提言も具体的書かれている。

 現行の大学入試センター試験の前、「共通一次試験」と呼ばれる試験が導入されたのは、今から34年前の1979年。「大学センター試験」に変わったは、今から13年前の1990年である。

 この頃は大学の志願倍率も今よりもかなり高かったと思うが、今はそうでもないだろうから、そろそろ現在の受験生の実状に合わせて入試制度を変える必要はあるのかもしれない。

 それに、今や人工知能に入試問題を解かせよう、という時代になってきた。この「人工知能ロボットが模擬試験に挑戦」と「教育再生実行委員会が推薦入試・AO入試への転換を提言」のニュースが同じ時期にきたのは偶然なのかもしれないが、何か気になったので今回ブログに取り上げてみた。

 まあ、人工知能で入試問題が解けるようになったからといって、それ以上のことができるとは思えないが、かなり大きな変化の予感がする。今後の動向を見守っていきたいと思う。

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