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2013年10月

2013年10月31日 (木)

大阪マラソンに参加

 最近はマラソンブームで各都市で大規模な大会が開かれているが、どれも抽選の倍率が高くて、なかなか走ることができない。私も申し込んでは落選のパターンが続いていたのだが、そんな中で、実は第3回大阪マラソンに、この手の大都市マラソン大会で初めて抽選に当たってしまった。その開催が先日の日曜日(10/27)だったため、今回はその参加報告をしたい。

 まずは、大会全体について。今年の大阪マラソンは、エントリー(申込)総数151,410名。抽選の倍率は約5倍で、3万人が当選の通知を受けた。実際に大会当日フルマラソンに出場したのは29,112名。そのうちの完走者は27,680人で完走率95.1%だったそうだ。完走率の高さは、制限時間が7時間とかなり長めに設定されているためで、かなりゆっくりしたペースでも止まらず諦めずに進めば大抵7時間もかからずにゴールできると思う。

 そういう私も、かなりゆっくりしたペースで走った中の一人。ということで、ここからは私個人の参加報告。

 42.195kmのフルマラソンへの参加は、約2年半ぶりでかなり久しぶり。2年半前のことは「久しぶりのマラソン」で報告したが、そのとき以来である。

 それに、忙しかったこともあり普段長く走る時間がとれなかった。そこで、今回は制限時間が長めの大会とあって「とにかく完走してゴールにたどり着く」ことを目標に最初からマイペースでゆっくり走っていくことを心がけてスタート地点に行った。

 この大会は参加者が約3万人もいるため、スタートは申請タイムに従って A, B, C, ..., Q の17ブロック分けられている。その中で、私のブロックは「N」だった。当然、一番前が「A」なので、私のブロックは前から14番目で、単純計算だが、私の前には約23,000人いることになる。

 これだけ後ろだと、スタートラインまで行くのにも随分時間がかかり、スタートラインへ行くまでに20分40秒かかったが、とりあえず順調にスタートした。

 その後はというは、それほど順調とはいかなかったが、何とか目標としていた完走は達成できた。実際の記録は、5kmごとに計測されていて、私のタイムは次のようになった。

05km 00:33:50(33:50)22459位
10km 01:07:29(33:39)21411位
15km 01:49:45(42:16)23880位
20km 02:22:12(32:27)21936位
25km 02:58:30(36:18)20365位
30km 03:44:21(45:51)20817位
35km 04:26:52(42:31)19887位
40km 05:11:35(44:43)19735位

42.195km(ゴール)05:31:19 19834位

 この記録はスタートまでの時間を差し引いたネットタイムで、()内は、5kmごとの区間タイム。10kmから15kmまでが42分以上かかってるのは、途中でトイレに行っていたから。この大会は大都市大阪のど真ん中で開催されたマラソンだが、だいたい1kmくらいの間隔で仮設のトイレが設置されていて、結構多くのランナーが途中でトイレを使う。ということで、このときはまだ元気だったが約10分ほどのロスタイムがある。

 25km以降に遅くなったのは、少々事情が異なる。実のところ、3時間以上走るのは2月の青梅マラソン以来だったので、私自身すっかり忘れていたのだが、そのときと全く同じ左足の太ももが軽くツッた状態になってしまった。

 足がツッた状態になってから「そういえば2月のときにもこうなったな」と思い出したがもう遅い。それでも諦めずにちょっとずつでも前に進んでゴールを目指したが、区間タイムを見るとわかるように、それ以降は5kmごとに40分以上もかかってペースがガタ落ちしてしまった。

 ただ、順位を見てもらえるとわかるが、そんな状態でも30km以降に順位を上げ、40kmまでに1000人以上の人を抜いたことになっている。ということで、状態は悪かったが、皆がキツいと思うところで頑張ることが出来た、とプラスに考えることにしたい。

 そんな感じで、ようやっとゴールしたが、記録は5時間30分以上もかかり、1年半前に比べて1時間近く遅くなってしまった。

 ということで、今回はこの前の日曜日に参加した大阪マラソンの報告をした。まあ、何とか完走出来たからよかったが、3時間以上走ると左足太ももがツッてくる症状は、次にマラソンを走るのが相当しんどくなりそうなので、これから克服していくことにしよう。

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2013年10月27日 (日)

有酸素運動は脳にいい

 この前の水曜日、NHKのためしてガッテンを見たら記憶力の話をやっていた。タイトルは「脳若返り!魔法の呪文 記憶力で東大生に勝つ」。まあ、東大生にもいろいろいるので、そんな人たちに勝ったからといってどうでもいいことだとは思うが、「脳若返り!」の方は何だかよさそうだ。

 また、番組の最後の方にちょっとだけしか出てこなかったが、「世界記憶力選手権」の世界チャンピオンの話、というのが少々気になった。そこでは、記憶力選手権の世界チャンピオンが「最強の脳トレ法」として実践していることは「有酸素運動」で、記憶トレーニングの半分は運動に当てている、という話があった。

 それに、「実際、週3回40分の有酸素運動で海馬が大きくなったという研究結果や、有酸素運動が認知症のリスクを半分にするという研究成果など、次々と有酸素運動と脳の関係が明らかになっています」という話もあるらしい。

 私もジョギングをしていたりするので、この辺りのことは結構気気になる。そこで、有酸素運動と脳の関係についてもう少し調べてみることにした。

 例えばgoogleで「有酸素運動 海馬」で検索してみると、それらしい項目がすぐに現れる。その中でAFP BB Newsの2011年2月1日付けのニュースに「適度な運動で海馬の容積が増加、米研究」というものあった。

 そこには、「55歳以上の人が適度な運動を1年間続けたところ、記憶の形成を担う脳の海馬の容積が増え、空間記憶が改善されたとする論文が発表された」と書かれていた。

 具体的には、認知症がなく座りがちの生活を送る55から80歳までの男女120人を「ウォーキング(有酸素運動)を1日40分、週3日行う」「ストレッチングのみを行う」の2つのグループに分けて実験を行ったところ、有酸素運動をしたグループでは海馬の容積が左側は2.12%、右側は1.97%増加したのに対し、ストレッチングのみのグループでは逆に、左側が1.40%、右側が1.43%減少した、ということなんだそうだ。

 番組で言っていた「週3回40分の有酸素運動で海馬が大きくなったという研究結果」というのは、まさにこれのようだ。もう少し調べると、元の論文(英文)も見つけることができた。この論文のタイトルは「Exercise training increases size of hippocampus and improves memory」、直訳すると「エクササイズ・トレーニングが海馬のサイズを増大し記憶を向上する」となるだろうか。

 それを見ると、どんな有酸素運動をしたかが具体的に書いてある。論文からその部分を抜き出すと、英文で「The participant walked at a speed slightly faster than their normal walking pace (≈30–100 m/min), with increasing grade increments of 2% every 2 min.」となっている。

 直訳すると「(有酸素運動グループの)被験者は普段歩くペース(1分に30mから100m)よりも少し速く、(普段のペースから)2分ごとに2%ずつ増加するスピードで歩いた」となるだろうか。

 また「Participants started by walking for 10 min and increased walking duration weekly by 5-min increments until a duration of 40 min was achieved at week 7.」とも書かれていた。

 こちらを直訳すると「被験者たちは、最初は10分間のウォーキングから始めて、7週目に40分間になるように1週間ごとに5分ずつ増やしていった」となるだろう。

 番組では「週3回40分の有酸素運動」としか言っていなかったが、こうして見てみると、有酸素運動というのは「ウォーキング」で、さらに、いきなり40分間の運動をした訳ではなく、最初は時間も10分間でペースも普段歩くペースよりちょっとだけ速いだけ、というところから始めたことがわかる。

 加えて「All walking sessions started and ended with approximately 5 min of stretching for the purpose of warming up and cooling down.」とも書かれている。直訳すれば「全てのウォーキングの前後でウォーミングアップとクールダウンのために約5分間のストレッチを行った」となるだろう。

 要するに、論文の内容は「無理のない比較的軽度な運動だけで、年配の方々(55歳から80歳まで)の脳の海馬が増大した」という研究結果のようだ。

 一方の「ストレッチのみ」のグループも、よく読んでみると、実はストレッチだけじゃなく、他にも「筋力トレーニング」「ヨガ」や「バランス感覚向上のトレーニング」などから選択し行うことになっているようで、何もしていなかった訳ではなさそうだ。それにも関らす、こちらのグループは海馬が小さくなった、という結果も意味がありそうだ。

 ということで、今回はテレビ番組でちょっとだけ言っていた「有酸素運動と海馬の増大の関係」について少し調べて紹介してみた。別に、運動自体は海馬を増大するためだけに行う訳ではないとは思う。ただ、個人的にジョギングなどの有酸素運動をやっているからかもしれないが、自分のやっていることが「実は脳にもいい」というのは、何となく気分がいい。

 忙しいから、天気が悪いから、などと言いながら何となく最近ジョギングする度合いが減ってしまってるのだが、こうやって調べると何となく運動を続ける意欲が増してきたので、脳のためにも時間を見つけて少しずつでもジョギングをしていくことにしよう。

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2013年10月23日 (水)

今日の日付を数値にすると

 今日は10月23日。月日を並べると「1023」という数値になるが、よく眺めてみると、何となく今年の西暦年2013の数値と似ている気がする。また、他にもパッと見てわかる特徴もあったりするし、何となく最近数学っぽいネタが少なかったので、今回は今日の日付の数値の特徴について書いてみることにした。

 まず、パッと見て気がつくことは「1023」はメルセンヌ数の一つ、ということだろうか。実際、「210=1024」だから、「1023=210-1」となっていることがわかる。

 残念ながら、1023は素数ではなく、「1023=3x11x31」と素因数分解できてしまうが、月日を4桁にして並べた数値がメルセンヌ数になるのは「0127」「0511」と今日の「1023」の年に3回しかない。

 今日は何の変哲もない普通の日のような気もするが、こうやってみると、何となく特別何かありそうな気がしないでもない。

 そうやって数値を眺めていると、他の特徴に気がつくことができた。最初に書いたように「1023」と今年の西暦年「2013」の数値の並びが何となく似ている。例えば、年の「2013」を無限に並べてみると、

...201320132013...

となるが、これを後ろから読んでみると、今日の日付の数値「1023」が無限に続いているように見えるだろう。また、「1023」を無限に並べてみると、

...102310231023...

だから、今度は今年の西暦年「2013」が無限に続いているように見える。

 加えて、西暦年月日を全部並べた「20131023」を無限に並べてみると、

...201310232013102320131023...

となるから、元々の数は回文数ではないが、無限に並べた数値を左から読んでも右から読んでも、今日の年月日の「20131023」が続くようになっている。

 もう少し詳しく言うと、元々の数を、前半7つの「2013102」と最後の「3」に分けると、前半と後半がそれぞれ回文数(1桁の数値も回文数)になっているため、このようなことが起こる、ということだ。

 ということで、今回は今日の日付の数値を並べて気づいた特徴を書いてみたが、久しぶりに数字を見ながら頭の体操をした気分になれた。最近、数学っぽいことを考える時間があまりとれなかった気がするが、時間を見つけてブログにも数学っぽいネタを少し増やしてきたいと思う。

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2013年10月19日 (土)

最近のブログ報告(2013.9-2013.10)

 今日はブログ更新の日なのだが、何となくネタが思い浮かばない。そこで、ちょっと早いが、ブログに関する最近の報告をしておくことにした。

 前回の報告は約1ヶ月前にしたが、それに続く形で、今回は2013年9月19日から2013年10月18日までのアクセス状況のグラフを確認してみたい。

Access_130910_2

 先月もそうだが、毎日絶えずアクセスがあるのは素直に嬉しい。(アクセスして下さっている皆様、ありがとうございます。)また、訪問者数の日平均が先月からさらに+1アップして「16」になっていた。

 また、この30日間で一番アクセス数が多かったのは10月5日の「87」。この日のココログランキング順位は9596位で、10000位以内にランクインしていたことになっている。

Cocolog_rank_131005

 続いて、ブログの内容について。先月の報告に続いて今回は6回目の更新だが、その間の5つのネタは、前回を除くと新聞や雑誌のニュースをネタにした。

 これまでも新聞や雑誌をネタに書いたネタはたくさんあるが、これまでは小さな扱いの記事をネタにすることが多かったが、ここ1ヶ月ほどは、大きな扱いの記事を見ながらブログの文章を書いていたような気がする。

 そんな中で、今回もYahoo Japanで検索して、このブログが現れるキーワードを探してみた。

 すると、2013年10月19日現在で、「PIAAC トップレベル 割合」の3語で検索すると、このブログの「国際成人力調査(PIAAC)」が検索トップに現れた。

 同様に、「IPCC 報告書 インパクト」で検索すると「温暖化に関するIPCC報告書」が、「疲れ 英語 察して」で検索すると「「疲れ」を英語にすると」が、「アメリカ 大学教育 常識不足」で検索すると「アメリカの大学教育の現状」が、「平成25年台風18号 激甚災害 ウニ」で検索すると「平成25年台風18号」が、それぞれ検索トップに現れた。

 検索トップに現れるから何なのか、と言われると何とも言いようがないが、ブログに書いてある内容に合わせた形の3つほどのキーワードを並べただけで、自分自身の書いた文章が検索トップに現れると、何となく私自身の書いた内容がインターネットでもそれなりに認知されてるのかな、と感じることができると思う。

 ということで、今回は最近のブログに関する報告をしてみた。これからも4日ごとの更新のペースを維持しながら同じペースでブログの文章を書いていくことになるだろう。(今後とも、よろしくお願いします。)

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2013年10月15日 (火)

「疲れ」を英語にすると

 やっぱり、ナンダカンダと忙しい毎日が続いている。以前の疲労も完全に抜けている訳でもなく、疲れた溜まる一方だ。そんなことを考えながらブログのネタを考えていたら、何となく「疲労を英語にするとなっていうんだろう?」ということがフッと気になってくる。

 以前は、こうやって単語を調べてブログの文章を書くことが結構多かったのだが,そういえば最近は機会が少ない。忙しくて言葉を調べようと思うゆとりがない感じだったが、今回は折角気になった単語があるので、久しぶりに単語を調べてみることにした。

 といっても、今回はMac OS X(オーエス・テン)に標準で付いている辞書アプリの和英辞典で簡単に調べてみる。「疲れ」という単語を調べてみると、冒頭のところや例文中に現れる単語が結構たくさんあることに気がつく。具体的には、「fatigue」「exhaustion」などの名詞や、「tired」「weary」といった形容詞あたりだろうか。

 日本語だと、「疲れてるから休んだ方がいい」と言っても疲れの状況や度合いなどは言葉からは読み取れない感じもあるが、英語だと単語の種類が多いようで、もうちょっと調べてみると、例えば形容詞だと

tired = (普通に)疲れた
weary = ひどく疲れた
exhausted = 極度に疲れた

などのように、疲れの状況や度合いによって言葉を使い分けられるようになっているようだ。何となく、日本語だと「疲れてる」と言っても、状況や度合いは周りが察してあげないといけないが、英語では疲れている本人が状況や度合いを単語で言い表す、ということだろうか。

 まあ、英語では言葉の違いで状況や度合いまで表現することができて曖昧さがない感じだが、日本人的には遠慮もあってなかなか「極度に疲れてる」とは言いにくいため、無理に過小な言葉を使うこともありうると思う。だから、英語のように状況や度合いまで含めて本人が言葉を使い分けなければならない言語だと、周りがその人の本当の疲労の度合いに気づかない、なんてことがあるかもしれない。

 その点、日本語は「疲れ」という言葉の意味に何となく曖昧さがあるようだが、言葉では読み取れない部分を察しながら、例えば『めったに「疲れた」と言わない人が「疲れた」と急に言い出したら...』とか『この人は、いつも口癖のように「疲れた」とばかり言っているが...』などという会話に隠れてる本当の疲れの状況や度合いを読み取っていく、という感じになるだろう。

 これは文化の違い等のあるだろうからなんとも言えないが、日本でも最近、過労死とか鬱などが問題になっていることを考えると、もしかしたら日本でも「疲れた」という一言では足りなくなってきている可能性も考えられる。遠慮がちな日本人にも言いやすく、しかも疲れの状況がある程度言葉から理解できるような単語が日本語にも必要なのかもしれない。

 ということで、今回は「疲れ」を意味する英単語を調べてみた。ただ、私も忙しくて疲れているため、辞書は開かずにパソコンに付属してる辞書アプリを使ってしまった。まあ、それだけでも、いろいろと考えさせられることがあったので、よしとしよう。

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2013年10月11日 (金)

国際成人力調査(PIAAC)

 おとといの新聞に、「読解と数的思考力 日本1位」という見出しの記事を見つけた。何でも、16歳から65歳を対象に、経済協力開発機構(OECD)は主に先進国の24カ国・地域で2011年から2012年に「国際成人力調査(PIAAC)」というものを実施したそうだ。

 その調査は、社会生活で求められる能力の習熟度測定を目的として、16歳から65歳までの人の「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3分野の能力(スキル)を測定し、さらにアンケートを基に統計的に分析したものらしい。

 記事によると、その調査で「読解力」と「数的思考力」で、日本は平均点が参加国中のトップだった、と書かれている。ただ、この手の話はいつもそうだが、日本では「点数が高いかどうか?」「他国と比べてどうか?」などということが話題になっているようだ。

 そんなこともあるので、記事を見ると日本の成績が良かったとの印象を受けるが、実際どうなのかが気になってきる。そこで、もう少し詳しく調べてみることにした。

 調べてみると、「OECD国際成人力調査(PIAAC)調査結果の要約」という文書が公開されていた。それによると、この調査の目的は

「成人を対象に、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力の3分野のスキルを直接評価すること。」 「学校教育や職業訓練等が、成人のスキル習熟度とどの程度関係しているや、成人のスキル習熟度が、様々な経済的・社会的アウトカムとどの程度関係しているか等を検証し、政策立案に活用すること。」

と書かれている。要は、スキルを直接評価した上で、その評価と実際の教育や経済・社会の現状を比較検証することが目的のようである。

 また、調査結果は0点から500点までの点数で示され、さらに点数に応じて習熟度レベルを「読解力」「数的思考能力」では5段階にわけて評価している。

 その習熟度の結果は記事には全く触れられていなかったが、この文書に書かれていて、「読解力」「数的思考能力」の最も高いレベル5の人の割合が高い(トップレベルの割合が多い)国は

「読解力」
フィンランド(平均288) = 2.2%
オーストラリア(平均280) = 1.3%
オランダ(平均284) = 1.3%
スウェーデン(平均279) = 1.2%
日本(平均296) = 1.2%

「数的思考能力」
フィンランド(平均282) = 2.2%
スウェーデン(平均279) = 1.9%
ノルウェー(平均278) = 1.7%
デンマーク(平均278) = 1.7%
ベルギー(平均280) = 1.6%

と書かれていた。「やっぱり」という印象だが、日本は平均点は高いが、トップレベルの割合は思ったほど多くないようだ。まあ、フィンランドでも、レベル5の割合が2.2%だから、どこの国でもトップレベルの層はほんの一握りのようだが、日本は平均が高い割にトップレベルの層が相対的に少ない印象を受ける。

 次に、記事では日本の結果が悪かったと書かれていた「ITを活用した問題解決能力」について。記事によると、基準の得点を超えた割合が日本は35%で参加国中10位だった、と書かれている。何だかパッとしない結果のように思えるが、習熟度別で見るとどうだろうか。

 こちらの方の習熟度は3段階に分けられていて、最も高いレベル3の割合は次のようになっていた。

「ITを活用した問題解決能力」
スウェーデン = 8.8%
フィンランド = 8.4%
日本 = 8.3%
オランダ = 7.3%
カナダ = 7.1%

 こうやって見ると、日本の結果は悪くないじゃないか、と思ってしまう。上位3カ国の8%以上中に日本が入っていて、4位以下を大きく引きはなしているようだ。

 もう少し見てみると、記事に書かれていた「基準の得点を超えた」というのは「レベル2以上」を意味するようで、実際「レベル2とレベル3を合わせた人」の割合は日本はそれほど高くない。

 要するに、「ITを活用した問題解決能力」では、「読解力」「数的思考能力」とは逆に「平均はそれほどよくないが、トップレベルの割合は多い」という結果のようだ。これは、日本の実情を表す結果が出ているようで、とても興味深い。

 ということで、今回は「国際成人力調査(PIAAC)」というものをとりあげてみた。日本では「平均」を使って物事を評価することが多いが、こうやって見方を変えて「トップレベルの割合」で評価してみると、いいと思っていたものが実はそうでもなかったり、逆に悪いと思っていたものが実は良かったり、と評価が少し変わってくることがわかる。

 実際、この調査の目的にある「政策立案に活用」ということを主眼に考えると、偏った見方ではなく、いろいろな角度から評価することが非常に重要だと思う。

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2013年10月 7日 (月)

平成25年台風18号

 10月4日の夕刊に小さい記事で「台風18号の農業被害、激甚災害に指定」というニュースがあるのを見つけた。今年の台風18号とは、先月中頃に日本列島を襲った大型台風のこと。この記事よると、政府がその日に発表した全国の被害額は75億円にのぼるらしい。

 もう少し調べてみると、例えば「ウニ100万個、台風18号で死ぬ」というニュースもあった。この記事では、養殖のウニの約100万個が死に、被害総額は1億5千万円にのぼる、と書かれていた。ウニの価格が1個約150円(1億5千万÷100万)として計算されているのも少々気になるかもしれないが、ウニだけで1億5千万の被害というのはインパクトが大きい。

 実は、この台風が日本列島に上陸した当日の9月16日は、祝日(敬老の日)だったにもかかわらず大雨洪水暴風警報が発令される中、朝から出勤していた。朝のうちは「敬老の日なのに老人を敬わずに仕事なんかしようとするからこんなことになるんだ」などと冗談のような感じで話をしていたが、その後「京都で川が氾濫」など、本当に凄い被害をもたらす台風だったのは驚いた。

 それだけ凄かったからか、すでにwikipediaには「平成25年台風第18号」のページが作られている。そのページにあった台風の進路と日本列島に上陸したときの衛星画像(共にパブリック・ドメイン)も貼付けておこう。

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 ところで、政府が発表した75億円の被害総額も凄い額だが、これはあくまでも農業等に関連する被害だけ、ということに注意したい。実際、例えば川の氾濫等の甚大な被害に見舞われた京都府では、今回の台風被害の復旧のため、約206億円の補正予算を組んだというニュースもあった。また、東京都では京都府へ災害見舞金を贈呈する、という話も見つけることが出来た。

 ということで、今回は先月の台風18号の記事を見つけたので取り上げてみた。最近は、この台風もそうだが、豪雨・雷雨・竜巻を含めて、どういう訳か水害や風害がやたらと多い印象を受ける。

 その割に、10月4日の夕刊で見つけた新聞の記事が、パッと見では全く目立たないまま見過ごしてしまいそうな小さい扱いだったのが気になって、今回はもう少し調べて幾つかブログに紹介してみることにした。

 何となく、台風は、上陸したその時はものすごさを感じるが、喉元過ぎれば...、というものの典型の一つのような気がする。当然、そんな気分ではよくないと思うので、また気になることがあったときには、いろいろと調べてみるのもいいかもしれない。

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2013年10月 3日 (木)

アメリカの大学教育の現状

 最近、少々固い感じの話題が多い気もするが、今回もそんな感じになってしまいそうだ。というのも、何となくブログネタを探していたら、久しぶりに英文の週間誌のTIMEの記事が気になってしまったからだ。

 最近出た10月7日号(October 7, 2013)のTIME誌ASIA版の表紙には「JAPAN RISING」と書かれ、日本の自衛隊の戦闘機の写真が使われるなど、パッと見たところ何となく刺激的だったが、とりあえずこの話題はスルーして、今回は後半に方に書かれていた「The Class of 2025」と題された大学教育(Higher Education)に関する話題を紹介したい。

 まず記事の第1印象としては、最初に使われている小さな子供たちの写真と表題にある2025という数字、加えて

What should they know?
(子供たち=将来の大学生達 は何を知っているべき?)
What should they be able to do?
(子供たち=将来の大学生達 は何が出来るべき?)

という文があり、何となく「将来の大学教育のあるべき姿は?」という内容を想像した。

 ただ、中身をザッと眺めてみると、どちらかというと将来の話よりは「大学教育の現状」や「現在の大学生の実状」の話がメインのような気がする。まあ、現状を受けて「将来」について考える、という趣旨だと思えば、タイトル通りの内容だと言えるかもしれない。

 ということで、この話題を紹介したいのだが、英文を最初から読むのは少々しんどいので、とりあえず欄外にあるグラフやコメントを追ってみることにする。

 まずは、「The Price of College?」と題する、学費高騰をわかりやすく示したグラフ。それによるとアメリカの大学の学費はかなり高いようだ。公立大学の4年分の学費合計が平均$72,000=約720万円、私立大学の4年分だと平均$140,000=約1400万円、学費上位50大学だと$186,000=約1860万円となっていて、2025年までにさらに高騰することが予想されている。

 その一方で、欄外に書かれているコメントを眺めてみると、学費が高騰する割に大学生の質はパッとしない、という感じのようだ。例えば、欄外のコメントの一つに次のような文章があった。

83% ... Percentage of U.S. college graduates who did not know what the Emancipation Proclamation ordered, according to a 2012 study

直訳すると「2012年に行われた調査によると、アメリカの大学卒業生のうち83%が奴隷解放宣言が命じてたことが何なのか知らなかった」となるだろうか。

 まあ、日本では「奴隷解放宣言」と訳されるため読めば何が命じられたか一目瞭然だから「アメリカの大学生はそんなこともわからんのか?」と思うかもしれないが、要するに、「アメリカで解放宣言(=the Emancipation Proclamation)と言えば、何の解放を命じた宣言?」というアメリカ人としての常識を問う問題に対し、大学生のうちの83%が「奴隷」と答えられなかった、ということなのだろう。

 日本と同様にアメリカでも大学生の学力不足・常識不足が問題になっているらしい。

 また、以上のような話を受けて、後半は「Online learning will make ...」と題して、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学長(President)によるインターネットなどを通したオンライン講座の話題になる。

 後半の記事を要約してみると、オンライン講座は、学ぶ立場で見ると安い学費で効率よくフレキシブルに学習でき、教える立場で見ても教育の質向上に有効だ、とMITの学長が言っている、という話のようだ。

 これが12年後の大学教育のスタンダードになるかどうかは今のところわからないと思う。記事も手放しにオンライン講座をすすめている訳ではないように思えるが、比較的に学費が安く済んで効率的となれば、必然的にこちらの需要が増す、ということだろうか。

 ということで、今回はアメリカの教育の話を取り上げてみた。念のために付け加えると、ここに書いたことは、あくまでもアメリカの「大学」教育の話である。たまに、こういった話を高校・中学校・小学校の教育と混同する人がいるかもしれないので注意してほしい。なお、今回のTIME誌の記事には高校・中学校・小学校の話は全く出てこない。

 今回も文章が少々長目なってしまったので、ここまでにしよう。また機会があったら、アメリカの教育の現状も調べてみたいと思う。

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