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2013年1月12日 (土)

極地の海氷

 3日前(1月9日)の新聞で「しらせ阻む海氷の壁 南極海 積雪の影響で厚く」という記事をみかけた。なんでも、南極観測船しらせが昭和基地に向かう途中に厚い氷の影響で1日に数百メートルほどしか進めず、実質的に立ち往生して困っているらしい。

 記事によると、昨年も海氷に阻まれて接岸を断念。仕方なくヘリコプターや雪上車で必要な物資を昭和基地に運んだものの、予定量は運びきれなかったそうだ。そのときの海氷の厚さは約6メートルで、さらにその上に2メートルほどの積雪があった、と書かれている。

 今年の状況は、まだ詳しく伝わって来ていないのか、単に「厳しい状況」としか書かれていないが、おそらく昨年と同じような状況なのだろう。

 あと、ついでにwikimedia commonsで、海氷の雰囲気が伝わるような写真を探してみたので、それも載せることにする。

320pxantarctic_sea_ice__amundsen_se 1yriceflow

 一方、昨日(1月11日)の夕刊には「踏破の旅 いざ北極点へ」という話が載っていた。こちらは、極地冒険家の萩田泰永さんが「無補給単独徒歩による北極点到達」にチャレンジしている、ということのようだ。

 記事を読んでみると、こちらの方も「昨春、海氷に無数の亀裂が入る悪コンディションで断念。今年は再チャレンジ」と書かれている。地球の温暖化の影響か、海氷の状態が悪いようで、氷の大きな割れ目に阻まれたそうだ。

 こちらもwikimedia commonsで、雰囲気が伝わるような写真を見つけた。

320pxannual_arctic_sea_ice_minimum

 この写真のグラフでは、2007年は、1980年当時の約半分ほどに減っていることが見て取れる。

 ところで、この南極と北極の話、共に去年は海氷に阻まれての断念だったが、南極では海氷が厚すぎて船が動けなかったのに対して、北極では海氷が割れて徒歩では進めなかった、と海氷の状態は全く逆なのが面白い。

 ということで、南極と北極の海氷の違いについて、もう少しインターネットで調べてみると、NASAのサイトに「Opposite Behaviors? Arctic Sea Ice Shrinks, Antarctic Grows」という話が載っているのを見つけた。

 タイトルを直訳すると「正反対の振舞?北極海は氷が縮み、南極では膨らむ」ということで、実際に北極では氷が減る一方で南極では海氷の範囲が拡大しているそうだ。ただ、南極の海氷の拡大スピードよりも北極の氷が減る割合の方が大きいので、地球全体としては海氷が減っている、というようなことが書かれていた。

 ということで、今回は南極と北極の海氷の話をとり上げてみた。いずれも地球環境が以前とは変わりつつある予兆ともとれるが、何とかバランスを保てる範囲で推移すればいいのだが。

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コメント

この文章を公開した後に今日の朝刊を見たところ「しらせ接岸を断念」という記事があるのに気がついた。このような状況がこれからも続くとどうなるのか、などと考えさせられる。

投稿: 穴田浩一 | 2013年1月12日 (土) 09時48分

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