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2012年11月

2012年11月29日 (木)

脳が活性化する箇所

 ブログのネタを探そうと昨日の夕刊を見ていたら、「プロ棋士の直感 あなたにも」という気になる記事を見つけた。

 記事を読むと、素人20人に対して将棋を単純化した「5五将棋」の訓練を4ヶ月にわたって行ってもらい、訓練前と後に脳が活性化する箇所をfMRI(機能的磁気共鳴断層撮影)で測定したところ、訓練後にはプロが直感的な一手で使うのと同じ神経回路が発達し、思考能力が向上、将棋が上達したことがわかった、と書かれている。

 研究結果を簡単に書けば「それぞれ脳が活性化する箇所をfMRIで調べたら同じ箇所だった」ということのようだが、実はこれは先月このブログで紹介した「数学考えると頭痛?」の話と全く同様のパターンである。違いと言えば、数学だと「苦手な人の脳の活性化」と「頭痛」を比較したのに対し、この将棋の話では「訓練した素人の脳の活性化」と「プロ棋士」を比較した、という点だろう。

 この研究成果の詳細は、理化学研究所で発表されている。それを引用すると、「プロ棋士が持つ直観的思考回路は特別なものではなく、地道な訓練によって養われることを示しました」と結論づけている一方で「ただし、4カ月間で素人がプロ棋士と同じレベルの直観的思考能力を獲得したわけではありません」などと書かれている。まあ、ここでは、さすがに新聞記事のように「素人でも訓練すれば、プロ棋士のような思考回路になれる」とまでは言ってないことを念のために注意しておこう。

 あと、将棋の訓練に関しては、「訓練期間の終わりに5五将棋のトーナメント大会を行い、上位半分以上の成績を挙げた人には賞金を出しました」と書かれているので、単純な訓練というよりも、大会に勝つためのトレーニングと言った方がいいようで、この点が重要だと思う。

 要するに、プロ棋士も将棋に勝つためにトレーニングをしていることを考えれば、素人でもプロと似たような状況下で勝つためのトレーニングを行えば、プロ棋士と同じような直感的思考回路を鍛えることができる、というのがこの研究からわかることなのかもしれない。

 また、こういう話をみると「数学で同じように訓練(問題演習など)の前後の脳の活性化の違いを調べたらどうなるか」ということも何となく気になる。ちなみに、前に紹介した「数学考えると頭痛?」の話では、「数学が苦手な人が、頭痛の際に脳が活性化する箇所と同じ部分が活性化するのは、(問題を解いている時ではなく)数学の問題が出されるとわかった時点」ということを確かめただけなので、問題を解いているときや解く前後に脳が活性化する箇所に関する考察はしていない。

 数学でも今回の将棋の話と同様に「数学の訓練を行うと思考能力が向上」などという話が新聞で話題になればいいと思うのだが、話題になっていないところをみると、やっぱり新聞記者や(数学の専門家ではない)脳の研究者は、ともに「数学といえば頭痛する」と思っているのだろうか。

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2012年11月25日 (日)

ひとまずダイエット成功

 9月30日のブログに「現在ダイエット中」という文章を載せた。とりあえず、それ以後も何とかリバウンドをせず続けていて、9月の段階からさらに約3kgほど減らすことができた。去年の今頃と比べると約1kg程度重いのだが、ひとまずダイエットが成功したと言ってもいいのではないか、と個人的には思っている。

 ダイエットに関しては、9月の頃は多少の無理を承知で食事を制限してやせようとしたのだが、10月以降は、例えば、食事は朝食と昼食は軽め、夕食は普通に満腹になるまで食べるという感じで、ほどほどのダイエットを長く続けることを意識していた。

 さらに付け加えると,夕食は満腹感を得るまで食べても寝る直前には食べたり飲んだりしない、ということも意識していたと思う。これが私に合っていたのか、朝と昼は軽めだったが特に苦もなく続けることができた。

 軽めの昼食、というのは、例えば下の写真のような春雨スープ(真ん中のマグカップ)と野菜ジュース(左)、砂糖なしのプレーンヨーグルト(右)の組み合わせ、という感じである。

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 春雨スープは、市販のインスタントのものが結構あるが、いろいろ食べているうちに飽きてしまったので、最近は次のものを組み合わせて作っている。

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 写真のものは、上から

・無着色 小えび(素干しのえび)
・調理簡単 小分けはるさめ(8gずつのブロック)
・うまみとろろ(とろろ昆布)
・ふえるわかめ(乾わかめ)
・ほうれん草とベーコンのスープ(フリーズドライ)

の5つ。春雨スープの作り方はインスタントと同じ。とろろ昆布を除く4つのもの(小えび・春雨・ふえるわかめ・フリーズドライのスープ)をマグカップに入れるだけ。

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 あとは、熱湯を注いで3分程度待った後にとろろ昆布を上にのせれば出来上がり。

 よくある市販のインスタント春雨スープだと、スープが粉末だったり、春雨が絡み合って食べにくかったりすることが多かったが、これだとスープがフリーズドライになり、春雨もツルッと食べられ、市販のインスタントのものより美味しいと思っている。

 最近はこんな感じで、本来のダイエットの目的から、とにかく手間を全くかけずにできるだけ美味しい低カロリーの食べ物を作ることへ楽しみが移ってきているが、こうやって楽しくダイエットをするのも悪くないだろう。

 ということで、今回は最近のダイエットの状況などを報告してみた。実のところ、最近はこの食生活に慣れてしまって、ダイエットというよりも、これが普通という感じになりつつある。また、夕食は満腹になるまで食べたり飲んだりしていて特に問題もないので、しばらくはこのままの形で続けていけそうだ。

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2012年11月21日 (水)

10kmマラソン完走

 今年は、これまで体重が増えたこともあって9月からダイエットをしていることは以前ブログに書いたが、先月登山へ行った際に足を捻ったりしたため、ここしばらくはあまり運動ができていなかった。ただ、ようやく足の痛みもなくなったこともあり、この前の日曜日久しぶりにマラソン大会に参加して、10kmの距離を走ってきた。

 最近はマラソン大会にはハーフマラソン(21.0975km)などでの参加が多かったせいか、10kmで参加するのは実は2年ぶり。そんなこともあって、改めて2年前にブログに書いた「スタートライン」の文章を読み直してみたが、今回も2年前と同様にスタートラインにつけるかどうか不安もあったので、何とか足も直って走ることができてホッとしている。

 ということで、今回はこの報告をしたい。今回の場所は、宇都宮。朝5時過ぎくらいに家を出て、朝7時ごろに宇都宮駅に到着した。

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 ここで朝食でも食べようと思い駅前を見渡すと、さすがは餃子の町。この日曜日の朝早い時間にもやっている餃子屋さんがあった。

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 久しぶりに走ることもあり、スタミナをつけるため、この「宇都宮餃子館」で早速「朝餃子定食」を注文。

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 朝から、餃子6個の他、スープに水餃子が3個入って500円。これを食べた後、会場に向かった。

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 参加したのは宇都宮マラソン大会で、今回の参加賞は、これから寒くなる冬にちょうどいい、ネックウォーマーと手袋だった。

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 特に派手さはないが、実用的な感じなのがいい。この日は天気がよくネックウォーマーも手袋も必要なかったが、これから冬の寒い日には重宝しそう。

 ところで、このような大会にはゲストランナーがくるが、今回は、アトランタ五輪で銅メダル、シドニー五輪では銀メダルを獲得したケニアのエリック・ワイナイナ選手が10kmにゲストとした参加していた。私は、いつものように後ろの方からのスタートだったが、スタート地点ではワイナイナ選手が最後尾の方まで「頑張ってください」とか「無理をしないで」など、声をかけにきてくれた。

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 ちょっとわかりにくいかもしれないが、写真の真ん中の青い服を着ているのがワイナイナ選手。スタート後も最後尾の方から皆に手を振りながら走っていたが、それでも私よりもかなり速いペースであっという間に抜かれてしまった。私の方は、久しぶりのため息を切らしながらの走りだったが、10kmを54分55秒で何とか完走することができた。

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(もう少し頑張って、あと10秒速ければ「5445」と回文数になったのに、とか、あと1分ゆっくり走っていれば、5並び(55分55秒)だった、などと走り終わった後に思ったが、仕方がない。ちなみにマラソンとは何の関係もないが、今日は「2012年11月21日」で、西暦の下二桁をとると「121121」と回文数の日になっている。)

 走り終わった後、休息してから宇都宮の中心部へ移動。宇都宮は「宮」だから、やっぱり神社ということで、中心部に位置する「二荒山神社」の前へ行ってみた。

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 鳥居の前はイベントが開催できるスペースとなっていて、さらに鳥居を挟んで向こう側にPARCOや大きな商店街もあり、現在でも街の中心部として賑わっている。

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 また、たまたま私がここについたとき、神社正面の交差点のところに、栃木のゆるキャラ「とちまるくん」が歩いていたので、写真に撮ってみた。

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 ということで、今回はここまで。実は、このブログを始めてから昨日でちょうど2年。今回は3年目の最初の日にあたる。そんなタイミングで久しぶりにいい気晴らしもできたので、これから3年目のブログも充実したものになるように頑張っていくことにしよう。

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2012年11月17日 (土)

ドコモの通信障害の解消には?

 またドコモの通信障害が起こったようだ。ドコモのwebサイトによると、2012年11月14日午後6時ごろから、全国各地でspモード(主にスマートフォンが利用)のサービスが利用しづらい状況が発生したが、同日午後7時43分に回復した、とのことである。

 原因は、今のところ「ドコモのネットワーク設備の故障」とだけ書かれていて、詳細は現在調査中とある。ただ、例えば日経新聞には「SPモードを監視するサーバーの工事中に作業ミスが発生。通信が混雑し、14日午後6~7時43分に全国でメールやインターネットの閲覧がしにくい状況が続いた」という記事が載っていたくらいなので、本当に「設備の故障」かどうか疑わしい。

 今年の1月にブログで「ドコモのメール障害」をとり上げた際にも書いたが、やはりドコモのスマートフォンに対するインフラに何らかの不備があるような気がしてならない。確かに作業ミスにも問題はあるかもしれないが、それだけで全国各地で通信がパンクしてしまうようでは、何とも頼りない感じがする。

 ところで、報道によると、今回は夕方から夜の時間帯だったからか、約270万人に影響が出たらしい。また、朝日新聞などでは、spモードでの障害は今年に入って今回で7回目になると報道していた。

 こうなってくると、今年の1月にブログで「ドコモの通信障害」についてブログでとり上げた際に「ドコモは通信障害対策に約1640億円を投資し、パケット交換機の能力の点検・向上・増設などを行う」と報道されていたということを書いたが、この投資がどんな対策に使われたのかという点が非常に気になる。

 これも1月にブログで書いたことだが、結局は(1月の時点で報道されていた)パケット交換機への巨額投資自体が無駄に終わってしまった、ということなのだろうか。まあ、いずれにしても、未だに対策が後手に回っていることは否めない。

 また、これらの反省からか、今回の通信障害の報道を打ち消すように、11月16日にドコモから発表された「受信時最大100Mbpsの高速通信サービスを提供開始」では、大都市ではなく地方都市から少しずつ高速通信網を拡げ、東京・大阪・名古屋あたりの大都市へのサービスの拡大は2014年春くらいになるようだ。

 個人的には今のところスマートフォンを使うつもりはないので、あと1年半くらいは今使っている携帯でもいいと思っているのだが、この分だとまだまだドコモから他社への流出は続きそうで、2014年春には一体どの程度のユーザーがドコモに残っているのか勝手ながら心配になってしまう。

 結果的に、ドコモの通信障害の解消にはユーザーの減少を待つしかない、という何とも情けない状況に陥るような気もするが、もう少しましな手を早く打ってもらいたい。

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2012年11月13日 (火)

数学考えると頭痛?

 今月に入って新聞をまとめて見ているからか、何となく新聞からのネタが多くなってしまい申し訳ないのだが、今回も新聞からの話である。

 今回は、10日ほど前の新聞に載っていた「数学考えると頭痛 本当に痛み」というタイトルの記事に関する話で、そこには「数学嫌いが数学のことを考えると頭痛がするのは本当だった」と書かれている。何でも、アメリカとカナダの研究者が脳の働きを調べ、数学嫌いの人が数学で実際に痛みを感じていることを明らかにしたらしい。

 本当にこんなことを調べた人がいるのだろうか。また、実際に調べた人がいたとしても、この新聞記事の内容が正しいのだろうか。最近では、新聞各社が、とある残虐な事件の容疑者の顔を間違えて掲載したことが問題になったばかりだが、小さな記事の中にも新聞記事に細かい間違いが書かれていることはよくある。

 例えば、2ヶ月ほどまえ、ブログでハーバード大学でのカンニング事件に関する話をした。実は、それを伝える新聞記事の内容にはちょっとした間違いがあった。というのは、9月1日づけの「ハーバード大で大量カンニング? 最大125人関与か」という朝日新聞に記事には、このときの試験の問題が「3択や論述の問題を持ち帰って解き、提出する形だった」と書かれていたが、実際の問題には論述はあるものの3択問題はない。

 ちょっと古い話になってしまうが、このケースでは、多分ハーバード大の学生新聞「The Harvard Crimson」の記事

The final examination ... which included three multi-part short answer questions, ... 

と書かれていた文の「three multi-part short answer questions」の部分を「3択」と誤訳したのが原因だと思われる。実際には「いくつかの小さな小問を持つ問題(大問)が3題」訳すべきで、それぞれの小問は3択ではない。

まあ、記事の内容には特に関係がないような些細な部分の間違いを掘り下げる気はないのだが、気になることはやはり実際に元々の情報源に当たってみた方がいい。

 話を元に戻そう。新聞記事によると、この研究に関する論文が米科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載されているらしい。この論文誌は、「open access journal」と書かれていて、誰でも自由に論文を閲覧できるようになっている。そして、そのなかにタイトルが「When Math Hurts:...(数学が感情を傷つけるとき:...)」で始まる論文があった。これをみると、確かに「数学」と「苦痛(pain)」との関係について調べているようだ。

 この2人の心理学者(I. M. Lyons, S. L. Beilock)が書いた論文の中で「high levels of mathematics-anxiety(HMAs)」と書かれている人たちのことを新聞記事では「数学嫌い」と訳していて、論文に書かれていることは概ね新聞記事の内容と同じようだ。

 具体的には、数学嫌いの人と、数学の苦手意識が低い人(「low math-anxious individuals (LMAs)」)に「word-task(言葉の並べ替え問題)」と「math-task(計算問題など)」を行ってもらい脳波を調べた結果、数学嫌い(HMAs)の人たちだけ「math-task」の問題だと分かったときに脳の痛みを感じ取る部分がより活性化したらしい。

 ということで、今回の新聞記事には間違いはなかったようだ。この事実が明らかになったら何かいいことがあるのか、という点については特に触れられていないような気がするのが非常に残念だが、最後に「痛みを感じるのは、数学の問題を解いているときではなく、数学の問題だとわかったとき」と書かれているのがポイントなのだろうか。

 数学嫌いの人も、実際に問題を解いているときにはそれほど痛みを感じていないことが証明された、と考えれば、この研究の意味がわかってくるに違いない。要するに、単なる「食わず嫌い」だということが科学的に証明されたので、問題を見たときの「痛み(pain)」を和らげさえすれば、数学嫌いの意識を変えることができるはず、という風にこの研究内容を理解することにしよう。

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2012年11月 9日 (金)

何故プラス思考になれないか?

 前回からの流れで、ブログのネタを探しながらここ1ヶ月ほどの新聞を見た。大きな記事は政治に関するものが多いようだが、これらは正直なところ明るいニュースとは言えないものがほとんど。

 経済のニュースも、日本の家電メーカーの不振など、何だか景気が悪い話ばかりで、プラス思考になりそうなものを見つけるのは難しい。そんな感じで新聞を見ていたので、多少明るい感じがするという程度のものでも何となく期待してしまうが...という気分になる記事が昨日の新聞に載っていた。

 「番組輸出 国が本腰 著作権の処理素早く」というタイトルで、インターネットとの連携を強めた「スマートテレビ」の実用化支援のため、「放送コンテンツ流通の促進方策に関する検討会」が昨日開かれた、という内容のもの。

 具体的には、現在は日本の放送番組輸出金額が韓国の半分以下になり世界の中での日本の存在感が低下しているため、その状況を巻き返し、東南アジアを軸に海外に番組を売り込み観光客の呼び込みにも繋げたい、ということが書かれている。

 こう言われると、「それならすぐに取り組めばいいではないか?」と思うのだが、なかなかそうならないのが日本のよくないところ。だから、世界から取り残されてしまうのだと言いたいところだが、今回はその点についても多少は考えているようで「著作権の処理 素早く」という部分がそれにあたるようだ。

 ところで、「スマートテレビ」とは一体どんなものなのか。ウィキペディアで「スマートテレビ」について調べてみても、専門的な用語が多く、いまいちよくわからないのだが、単にインターネットとテレビが連携することを意味するのではなく、インターネットなどの特徴を生かした様々な機能を統合させたテレビを指しているらしい。

 また、総務省のホームページには「スマートテレビの推進に向けた基本戦略」というものをまとめているようで、そこではインターネットやパソコン・携帯端末と連携させる新しいサービスのことを「スマートテレビ」と言っている。

 とここまで書いたところで、最初の話に戻るが、多少明るい感じがするニュースではある。それなりに期待もしたいところだが、この新聞記事は大事な部分が書かれていない。それは「この分野で日本が如何に遅れているか」という点である。

 これは、今回とり上げた記事に限ったことではない。ここ1ヶ月ほどの記事を見ていると、家電メーカーの不振について大きくとり上げているものの、それらは基本的に、売り上げ・利益が落ち込んでいるとか、「業績不振」の話ばかりである。

 こんなニュースばかり見ていると、ニュースを配信する側ばかりでなくニュースを読んだり耳にしたりする日本人全体が「売り上げ・利益」を中心に考えて「業績を回復するには?」という思考に陥ってしまうように思えてくる。

 もう少し踏み込んで話をすれば、実はすでにそういう思考に陥ってしまっているのかもしれない。例えば今回の記事のように、番組などのコンテンツは、「著作権の処理を素早く」すれば、現代の急速な変化にも迅速に対応して日本の新しいものが世界中で売れるようになるという発想は、その典型的な例かもしれない。

 確かに、数十年前のように日本が周辺のアジア諸国から抜きん出ていた存在だった頃なら、「著作権の処理を素早く」すれば日本のものが売れる、という発想は正しかったと思う。しかし、現在はすでに日本は抜きん出ていると言える状況ではない。

 そんな中で、「スマートテレビ」のために今更著作権の処理を素早くしたところで、結局は日本のメーカーではなく外国の新興電機メーカーに「日本の著作権の処理の素早さ」を利用されるだけではないか、と思っているのは私だけだろうか。

 ということで、今回はここまでにしたい。実は、今回は「何故、プラス思考になりそうなニュースが少ないのか」ということを考えながらネタを探していたところ、昨日の新聞に典型的な記事を見つけたような気がしたので、それをとり上げてみた。

 この手の話は、いろいろと言い出すとキリがなくなってしまうような気がするが、ここでは愚痴を言うのではなく、前回も最後に書いたようにプラス思考になりそうなものを、これからも見つけていきたい。

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2012年11月 5日 (月)

日本の得意な方向

 前回は何となく暗い話題をとり上げてしまった感じで、少し反省をしている。実のところ、ネタ探しの手を抜いて当日の新聞だけから探したのが間違いだった。新聞には明るい話題がたくさん載っている日も当然あるはずなのだが、こうやって手を抜こうと思ったときに限って暗い話題が集中しているものなのかもしれない。

 そんなことを考えながら、今回も似たように新聞記事に載っていた話題をとり上げるパターンだが、手を抜かずに先月くらいからの新聞もチェックして、2つの記事をとり上げてみた。


(1) 11月2日の新聞に「1秒を定義する国際新標準・国産光格子時計、有力」という記事が載っていた。以前、このブログでも「単位の定義」などで「1秒の定義にセシウムが使われている」という話をとり上げたことがあるが、この見直し作業が行われているらしい。

 まだ新しい定義が決定された訳ではないのだが、このセシウムより正確な「1秒」を国際的に定義する有力な8つの候補のうち、2つが日本で開発された時計となっているそうだ。新聞記事を引用すると、「光格子時計は、東京大が世界で初めて作った高精度の原子時計で、現在のセシウムよりも約1千倍の精度が可能で、理論上は宇宙誕生から現在までの137億年間動かしても、1秒も狂わないとされる」というすごいもののようだ。

 その中でも「イッテルビウム(Yb)光格子時計」が有力候補となっているらしい。研究者が「さらに精度を高め、基礎科学の発展にも貢献したい」とコメントしているが、一体どれくらい精度が高まればいいのか全く想像がつかない。


(2) 今度は、考古学の年代測定の話。10月19日の新聞に「福井の湖 考古学の標準時に」というタイトルの記事を見つけた。それによると、福井県若狭町にある水月湖の過去5万年に及ぶ地層を分析した結果、この地層のデータを使うと、1万年以上前の世界各地の出来事の年代が前後170年ほどの精度で決めることができるようになるらしい。

 具体的には、考古学的な年代は、「放射性炭素14」という元素の量が約5700年で半減するという性質を「時計」として利用して測定されているが、水月湖の湖底の地層は5万年以上の間に毎年落ちた葉やプランクトンが年輪のような縞模様をつけて堆積しているため、その各層ごとの「放射性炭素14」の量を調べて年輪の各層と対応させれば年代測定の精度を高められる、ということのようだ

 こちらの方は、来年改定される「考古学年代測定の世界標準」に水月湖のデータが組み込まれることも決まっているそうで、最初に紹介した「1秒の定義」に先駆けて、日本のものが「考古学的な標準時」を定める基準のひとつとして採用されることになる。


 ということで、今回は新聞記事から「時の定義」に関する話題に絞って2つほどとり上げてみた。片や「137億年動かしても1秒も狂わない時計」は、光格子時計の正確さを利用して時刻を知るためのもの。もう一方の「5万年前までの出来事を前後170年程度の誤差で決定できる時計」は、大昔の痕跡(記録)を利用して年代(時刻)を知るためのものである。

 こういった「より正確に」「精度よく」というのは日本が元々得意としている方向だと漠然と思っていたが、世界標準として日本のものが採用されるのをみると、そういったことを具体的に認識できる。

 これらは、新聞の中では小さい記事だったが、個人的には何となく元気にさせられる話だと思う。これからもブログのネタを考えるときには手を抜かずに、こういった小さいながらもプラス思考になれそうなものを探していくことにしたい。

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2012年11月 1日 (木)

気になる不況の話題

 最近忙しく、ブログのネタを考える暇もなくいつの間にか更新予定日になってしまった。こんなときは、新聞を眺めながら書くことを考えるのだが、今回は少々暗い話かもしれないが今日の新聞をみて気になったことを3つほどとり上げてみることにした。

(1) 「図書館貸出数 最多に」という記事が載っていた。全国の図書館で2010年度に貸し出された本は全部で約6億6360万冊ほどで、過去最高だったらしい。文部科学省では、その原因について「開館時間の延長等で社会人の利用が増えた」と言っているようだが、新聞記事は「不況の影響で本を買わずに借りる人が増えた可能性もある」と述べている。

(2) この記事のすぐ横に、厚生労働省で31日に大学卒の若者の3年以内の離職率を公表した、という記事があった。それによると、2009年3月大学を卒業して就職した学生のうち、28.8%が3年以内に辞めていたそうである。さらに、業種別でみると、離職率のトップは「教育・学習支援(学習塾など)」で、何と半分近い48.8%の人が3年以内に辞めていることになっている。理由は個々にはいろいろと考えられるかもしれないが、それにしても多すぎると思うのは私だけだろうか。

(3) 今度は、学習塾などを利用する立場からで、「塾通い 無理は禁物」というタイトルの記事。不況の中で、現在、塾や学校にかかる教育費が、親が大学に通っていた頃より増大している、という話である。そんな中で、ターミナル駅前の塾よりも近くのリーズナブルな塾やインターネットによる授業など、不況による年収減のリスクを考慮しながら経済的な負担が比較的少ない選択肢を話題にするのなど、負担を抑えながら家計が成り立つ範囲で勉強できる環境を整えてみたらどうだろうか、と結んでいる。

 ということで、3つほど新聞記事を紹介してみた。本当は、プラス思考になりそうなことを探していたのだが、たまたまとはいえ、私が気になりそうな話題で同じ日の朝刊にこれだけ不況の影響に関する話が重なると、何となく憂鬱な気分になってしまう。

 とはいえ、読書にしても勉強にしても、お金をかければいいというものでもない。そのバランスが難しいところだろう。最近忙しく、きちんと考えながら文章を書く時間があまりとれないのだが、このような不況の中でお金をかけずにバランスよく読書や勉強をしていくために必要なことなどを、そのうち考えてみたいと思う。

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