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2012年7月20日 (金)

「自覚」を広辞苑で調べる

 前回も書いたが、少し立ち止まって考える今の時期。こんなとき、例えば「自覚するべき」などと言うことがある。

 「自覚」は、自分自身でいろいろと反省をした上で今後のことを考えるために必要なことなのだが、単純な言葉だからか、何となく深く考えずに気楽に使ってしまうようなところもあるかもしれない。

 そこで今回は、この「自覚」という言葉をもう少し深く理解するために、辞書を使って調べてみることにした。例えば、広辞苑で「自覚」を調べると

(ア)自分のあり方をわきまえること。自己自身の置かれている一定の状況を媒介として、そこにおける自己の位置・能力・価値・義務・使命などを知ること。「勉強不足を−−する」
(イ)自分で感じとること。

と書かれている。堅苦しい感じの文面だが、例文を「勉強不足を自覚する」としているところなどを見ると、広辞苑のこの項目を書いた人も、「自覚」という言葉を、「勉強不足」などについて反省が必要な場合に使われることを意識しているように思える。

 さらに、この項目に書かれている内容を調べていく。例えば「わきまえる」という言葉を広辞苑で調べると、

・物の道理を十分に知る。よく判断してふるまう。ものの区別を知る。弁別する。

と書かれている。例文には古典の分野からのものも含まれるが、それ以外には「礼儀をわきまえる」「場所柄をわきまえない振舞」などという例文も書かれている。こちらの方は、普段の態度などに関する反省などを意識しているようだが、これも「自覚」という言葉の意味に含まれることに注意したい。

 また、もう少し広辞苑に書かれた内容を理解するためには、もうひとつ別の辞書をみてみるといいかもしれない。例えば、大辞林で「自覚」を調べると

・自分自身の立場・状態・能力などをよく知ること。わきまえること。

とある。広辞苑と同じように見えるがちょっと違うような気もする。例えば、広辞苑には「知ること」の中に「義務・使命」が含まれているが、大辞林の方はそうではないようにも見える。

 この点は、私は「自覚」の意味の中に「義務・使命などを知ること」が含まれている広辞苑の方を支持したい。さらに付け加えると、例えば「義務」を広辞苑で調べると

・自己の立場に応じてしなければならないこと。また、してはならないこと。

となっているが、「自覚」という言葉の意味には、「義務を知る」すなわち「自己の立場に応じてしなければならないことを知る」ことは含まれるべきだと思う。

 前回の話にある「結果」「習慣」と同様に「自覚」という言葉も、いろいろな意味が含まれているにもかかわらず、単語自体は単純で覚えやすいからか、何となく軽い気持ちで使ってしまうことがあることに対する反省の意味もこめて、今回は広辞苑でいろいろと調べてみたつもりである。

 これから夏休みになる学生・生徒などは、せっかく時間があるのだから、こういうときに辞書などで言葉の意味などを深く調べてみるのも悪くないので、是非やってみてほしい。

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