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2011年10月 2日 (日)

「読書」を調べると

 10月に入り、ようやく気温も落ち着いて秋が近づいてきたことが実感できるようになってきた。先日も「秋へギアチェンジ」の記事でいろいろと書いたが、今回はその中で「読書」について少し調べてみることにした。

 いつものように、広辞苑で「読書」の項目を見てみる。意味は非常にシンプルで

・書物を読むこと

と書いてあるだけ。また、「読書」で始まる用語がその周りにあるが、例えば皇室の儀式だったり中国の故事に現れる言葉だったり、理系人間の私にとっては正直なところ馴染みがあまりないものばかり。勉強にはなるが、私にとっては少し難解に感じる。

 そんな中、パッと見てすぐに解ったことは、「読書」という言葉の読み方。私はこれまで「どくしょ」と何の疑いもなく読んでいたが、実は最初が濁らない「とくしょ」という読み方もあるようである。

 濁らない「とくしょ」の項目には皇室の儀式に関連する言葉などが並んでいて、その後に「どくしょ」の意味が書いてある。意味が非常にシンプルにしか書かれてないので正確なところはわからないが、これをみると「皇室の儀式」など伝統的な行事などでは「とくしょ」という読み方が使われているのだろう、ということは言えるかもしれない。

 難解なものだけみて終わるのもよくないので、今度は「読む」の意味を調べてみた。こちらには「数をかぞえる」「声を出して唱える」「意味を解いていく(解釈する)」「講ずる(読み聞かせる)」「さとる」「囲碁・将棋などの手を考える」などが挙げられていて、面白いことは書かれていないが納得できることばかりで安心できる。

 一方、これもいつものように英英辞典(OALD8)を開いてみる。こちらの方は「reading」が「読書」にあたると思っているのだが、そこに書かれている意味は広辞苑のものよりも幅広いようだ。簡単に羅列してみると「activity=いわゆる読書」「books/articles=読む本や記事」「way of understanding=本や状況の解釈」「measurement=尺度」「event=読書会」「from Bible=聖書の項目」「in parliament=議会審議の手続き」といったものが並んでいる。

 東洋と西洋の「文化の違い」が辞書にはっきり現れている感じで興味深い。日本では「読書」は読む行為そのものだけを指しているのに対して、英語の「reading」は読む行為だけでなく、読む文章そのものや読んだ結果として得られるもの全てを一つの言葉で表しているようである。

 どちらの方がいいのかはわからない。ただ、こうして比較すると、例えば、日本で「読書の習慣をつける」というと単に書物を読む行為の習慣をつけることを意味するが、英語で同じことを言ったときには、「読んだ本や文章から得られるものを身につける癖をつける」というように、もう少し深い意味になるのかもしれない。

 「読書の秋」ということで「読書」という言葉を調べたが、非常に勉強になった気がする。何の本を読むかによって異なるかもしれないが、折角「読書」をするなら、単に文章を読むだけでなく、文章そのものや読んだ結果得られるものを考えながら「reading」するのもいいかもしれない。

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コメント

先ほどカウンターが15000を超えていることを確認しました。いつも読んで頂き、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。

投稿: 穴田浩一 | 2011年10月 4日 (火) 22時20分

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